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《白旗新聞》G20―金融危機とテロ対策と― [校内新聞]

1.「難解」の釈明

 校長執筆のコラム『シネマde青春』(2009年4月10日)誌面上にて、(2009年3月7日に開催された)「関西オフの模様を映した映像」で「難解すぎて白犬すぎ」と書かれたのは、ほかならぬ筆者のことである。「難解すぎ」た映像で話した内容の話題は、「昭和金融恐慌と若槻礼次郎」に「骨肉の争い」を題材とした話題を加えたものだった。校長代理閣下のご命令がくだされれば、すぐにでも「吐露する準備はできてい」るというのが個人的な立場である。

実のところ、「諸般の事情」により公の場で発言すると支障がおきうる立場におかれているので、入部届けを除いては「ちくわ部」への投稿(以下、「登校」)もこれが初めてである。そんな筆者がなぜこのような「難解な」文章を「登校」したかというと、学園内のコメント欄でかしこくも校長代理閣下のご指名をいただいたからである。このような誉れ高き栄誉を前にして何もしないわけにはいかない。「ちくわ部」の入部も「校長代理直々のお誘い」(×××『シネマde青春』、”NBonline” 2009年3月13日)があったからである。
「ちくわ部への入部届け」と「××学園への入学届け」といった若干のズレはあるが、この日のコラムをきっかけに”NBonline”の検索エンジンの表示件数が、昭和金融恐慌勃発時に内閣総理大臣という立場にあった「若槻礼次郎」と「セーラーマーキュリー」が同数に並んだということは実話である(もっとも、「若槻礼次郎」ではなく「若槻」で検索すれば表示件数が「4件」になっていたのだが)。

 


さて、下記の内容が「白犬」かどうかは読者諸兄諸姉のご判断にまかせるとして、「難解」であることはおそらく事実だろう(業界に足指だけつっこんでいる方を除いて、「難解」でないと困るという側面もあるのだが)。コメント欄が「0件」になるのか「批判殺到」になるのか現時点では明らかではないが、現時点では「静観」の立場を崩さないでおこうと考えている。校長が「双方向性」を標榜されていることは承知しているが、少なくとも筆者自身は無名で実績を伴わない「素人」にすぎない。すなわち、情報発信者としてはきわめて未熟であり、読者諸兄諸姉からのご批判・叱責等を受信し、なおかつ的確なレスポンスをできるほどの器にはないのである。的確なレスポンスをしようとすると、筆者自身が「現時点では口外してはならない内容」に言及してしまうかもしれない。読者諸兄諸姉の立場からは、「洞ヶ峠を決め込んでいる」というお怒りを買うかもしれないし、(校長が試みておられる「双方向性」という試みを避けているばかりか)「『対話』を拒否している」と解釈される向きもあるだろう、という覚悟もしている。

 では、前述したような「解釈」を黙して語らぬままに受けてたつ(?)のかその真意を明記したい。実は、「新聞部」を通して既存の「新聞」に挑戦しようとしているのである。筆者は「新聞読者」の立場であるが、自身の専門分野に関しては日本語で「新聞報道」された時点よりもいち早く情報を入手しているように心がけている。むしろ、「新聞報道」よりも以前に情報を入手していないと死活問題である。

もちろん新聞記者などのメディア関係者と「オフレコ」で論戦を戦わせれば筆者は徹底的に論破されて「惨敗」するか、「素人」として「お客様扱いの接待をうける」かのどちらかだろうと思う。筆者が現時点で入手している情報といえば、「メディアには大きくは出ていない」ものであるものの、時と場合によっては「いつ出てもおかしくない」ようなところに転がっている「底の浅い情報」であるにすぎない。

とはいえ、誰しもが活動の拠点としている業界・業種の関連情報については「マスコミではあまり紹介されていない情報」を一つや二つ……を持ち合わせておられると思う。無論、新聞記者などのメディア関係者の取材攻勢・取材力もすさまじいものがあり、筆者自身もお客様との「情報格差」と格闘したこともあるし、メディア関係者は「今の時点では記事にできないネタ」をたくさんストックされて感性を研ぎ澄まされていることだと思う。下記の内容はそんな情報・分析の一つにすぎず、筆者の本業を明かすようなものでもなければ「大した情報価値」があるとは認識していない。もしもこのような認識が良い意味ではずれているならば、筆者も「大先生」の仲間入りである(笑)。

昨年(2008年)8月にロシア・グルジアの間で紛争がおきたが、筆者の記憶している限りでは2006年には両国間に紛争が勃発するであろうことは予想されていた。不謹慎な表現で恐縮だが、筆者自身にとって驚きだったのは両国間の紛争が起きたことではなく、両国間の紛争が「連日にわたって新聞の1面記事」になったことだった。(戦況の推移などの時々刻々とされる種類の情報は別として)新聞報道では取り扱われるテーマの多くは、筆者にとっては既知のことがその大半をしめていた。

 このようなことを書くと「尊大」のそしりを免れないだろうが、報道をする側にすれば「それまで蓄積していたネタや情報を整理した」というにすぎず、これらの情報をまとまった分量で報道する時を待っていたにすぎないのではないか、と少なくとも筆者は認識している。逆説的な表現になるが、筆者が「メディアに挑戦する」と書いたところで、地震に関係する記事に関しては小さな記事の数々に注目しているだけにすぎず、「一次情報」を「新聞」をたのみとしているのである。したがって、「新聞部の部活動」として「新聞」に「挑戦」したところで、所詮は戦って勝てるものではない。

なお、「難解」の原因を分解すれば筆者自身の「文章が下手」であるという難点も無視できない要因であるが、同様の主旨を「わかりやすい文体」「読みやすい文体」で綴ったところで「難解」であることは避けられないだろうと認識している。もしも(大多数の日本人に向けた、日本語で書かれた)「難解でない内容」「理解容易な内容」になってしまっているならば、筆者が勉強不足であるという足元を露呈してしまうであろう。

以上が「前書き」であるが、このような状況認識のもとで「登校」をしているという自身の立場を明らかにしておく必要があると思った。この時点で「読者の離反」を招いているのは、おそらく実話だろう。

 

 

2.「国際協調」は幻想か―英国のラジオ報道のBGM―

 昨今の金融危機への処方箋として、4月上旬の金融サミットが日本のメディアを通して世間の広い注目を集めている、と思う。ロンドンで「反グローバリズム」をかかげてデモが行われるなどの衝突が報道されているが、「先進国主要サミット」などの名のつく会合にあわせて抗議活動が行われるのはこれが初めてではないし、十年以上前から起きてきた「事件」なので必要以上に驚くべきことではないと認識している。抗議活動参加者の抗議の声の是非については「歴史の検証」が待たれるであろうし今しばらく時間が必要だ。さすがに、最近のタイで起きた騒擾(主要なイベントが概ね中止される、という事態)は筆者も想定外だったが。

 さて、日本の報道では「G20」という名の下で「協調主義的な金融政策」の実効性に期待する向きが主流のような気がするのだが、筆者の気のせいだろうか。もしそうだとするならば、筆者の立場は甚だ「懐疑的な立場」であると表明しなければならない。「G20」の主眼は、テロ対策にある。もっと具体的にいえば資金洗浄(マネーロンダリング対策)にあると考えているためである。

 傍証とするには議論の余地があることは覚悟しているが(録音をしていないので反論される余地があるが)、筆者が「幻聴」にまどわされていない限り、英国の放送機関(BBC)はインターネットを介したラジオ放送で《ウィリアム・テル》(ロッシーニ作曲)の有名なフレーズにのせて各国首脳の発言などをコミカルな雰囲気で報道していた。「ウィリアム・テル」はスイス独立運動の英雄としても知られるが、BGMでこの曲が使われていたということは、英国がスイスを意識していたと解釈してもあながち的外れではない点は了承していただけると思う。少なくとも、「スイスの銀行の厳格な『守秘義務』」がサミットで槍玉にあがっていたという報道が日本でも配信されていたことや、ロッシーニ作曲の《ウィリアム・テル「序曲」》のメロディーが非常に有名であることは諸兄諸姉のご了解をいただけるかと思う。

 「ちくわ部」で「ちくわぶの普及活動」を誓った筆者が、関西ローカルネタともいえるようなことを書くのは問題発言かもしれないが、筆者の知る限り2002年以前に甲子園球場に足を運んだことのあるプロ野球ファンならば、甲子園球場でプロ野球観戦中にこのメロディーを耳にしているはずである(観戦中に一本も本塁打が出ていなければ別だが)。なぜならば、(プロ野球の)打者が甲子園球場でホームランを打った際には、球場全体に流れるメロディーだからである。阪神タイガースの打者がホームランを打った場合には球団歌である《六甲おろし》の私設応援団のトランペットのメロディーが流れ、阪神ファン(信者)による「斉唱」がされるので《ウィリアム・テル》のメロディーは聞き流されているかもしれないが。何はともあれ、少なくとも(阪神タイガースファンにとっては)思いいれのある旋律である、といえるくらい国際的・地域的に有名なメロディーなのだ。

 

 

3.なぜ「スイス」?―「テロ対策」という欧・米双方の妥協点―

 さて、スイスの銀行に関しては「厳格な守秘義務」が有名である。富裕層向けの「プライベートバンク(PB)」としても有名であるし、数年前に話題になった『ダヴィンチ・コード』にも「厳格な守秘義務」としてスイスの銀行が登場していた(映画版はどうか知らないが、筆者の知る限り上・中・下の3冊に分冊された文庫本ではそうなっていた)。さて、「厳格な守秘義務」が資金洗浄の温床や租税回避地となっているのではないか、という目もかねがねもたれてきた。なぜ「スイスの銀行」が標的にされたかについては、その数年前に繰り広げられた欧州と米国の双方の金融当局をめぐる路線対立から話に遡る必要がある。

2007年夏に「サブプライム」が一躍世界の注目を集める以前から、米国の金融当局と欧州の金融当局では「金融規制に関する規制」をめぐって火花が散らされていた。主として投資ファンドをターゲットにしたものだが、米国の立場としては「投資ファンドに対する規制強化は自由な経済活動を萎縮させる」というものだが、欧州は「大規模投資ファンドがその威力をもって市場を歪曲させる」という論点で対立していた。2007年の段階では緊迫した雰囲気が蔓延していたが、2008年には米国発の「リーマン・ショック」以前から大手保険会社グループや大手銀行グループや巨大自動車メーカーの経営危機など、ある意味で「一線をこえた」。昨今の世界経済の「信用収縮」の現状では、2007年頃のように投資ファンド等の活動に足かせをはめることは得策ではない。そこで「戦術」として欧・米双方が歩み寄ることができたのが、「情報の透明性を高める」という大義名分のもとに行われたスイスの金融当局への圧力だったと筆者は分析している。

 ホンネでは、昨今の世界経済の収縮状況を打開するためには欧・米双方ともに好き嫌いといった感情論を脇において投資ファンドに積極的に投資してもらいたいのかもしれない。ただ、「顕在化した不良債権」あるいは「顕在化するおそれのある不良債権」と化した「サブプライム」などの金融商品をつかまされてもおかしくない、一種の「ババ抜き」状況の中で、投資ファンドがリスクをとる勇気もなければその財源も枯渇していることは否定できない。「資源高」でわいた2008年夏頃までは中東の産油国が「国策ファンド」として(積極的に歓迎されなくとも)長期的な財源に裏打ちされた資金(資本)提供者としての役割を果たせた時期もあったが、昨年秋以降からつづく原油価格の暴落をうけてドバイなどの経済危機がつとに知られる今日においては、それも期待できない。

 そこで欧・米双方が歩み寄ることが出来た点が「テロ対策」という大義名分をかかげた「資金洗浄対策」ではなかったのではないか。「テロとの戦い」は米国のブッシュ前政権だけの関心事ではなく、各国にとっての喫緊の課題である。米国ではオバマ民主党政権が誕生したことで日本での報道が一変した向きもあるが、「米国・民主党」もまた「米国の国益」に基づいているということに注意する必要があろう。各種メディア等でも指摘されていることだが、オバマ候補(当時)は大統領選挙の課程でも「テロとの戦い」という公約をおろしたわけではない。「米国・民主党の政策は伝統的に……だから」という「原理主義」に基づいた判断をしていれば、米国政権が繰り出す「戦術」(時として「戦略」)に翻弄されることになりかねないだろう。

 「テロとの戦い」という点では、2005年7月7日に多くの犠牲者を出した英国はもとより、国内の外国人労働者との軋轢に悩むドイツ・フランスにとっても、テロ対策は国家の威信をかけた関心事である。また、「歴史や価値観」などの共有できるアイデンティティーなどが醸成されるのは容易ではないため(大戦争や数百年単位の時間を必要とするので)EUの拡大にともなって自身の勢力圏を拡大させたEU域内各国においても長期的に根気強く取り組む必要があるものの即効性のある政策で済まされる問題でもない。

こうした状況の中で、「テロの資金源を断つ」という名目は、米国・欧州諸国にとっては容易に妥協することができた公約数であるという見方もできるのではないか。その意味で、「G20」の意義を「百年に一度の経済危機からの脱却」という切り口で語ろうとする日本の少なくない論説記事には多くの疑問をはさまざるをえない(もっとも、これらの記事・評論等を否定する意図はないが、主眼とするところが欧米各国と日本では異なることに少々の違和感を抱いている。

 

 

3.「テロ」と「国家」―「国家」の敗北は不可避―

 実のところ、「テロ」は国家単位で取り組むには限界がある。二つの世界大戦に代表されるような20世紀初頭から中期にかけての戦争形態(国家が自国の総力を動員して戦う「総力戦」)では、「国家」が前面に出てくる。各国は「正規軍」を布陣させるなどして「戦場」が明らかになった(奇襲攻撃などの場合でも、「戦場」がどこかということは明らかになるケースが大半であった)。

敵対国を完膚なきまでに叩くには地上部隊が「市街戦」に突入する必要があったが、ナチスドイツ降服などのいくつかの例外を除いて、「地上部隊を投入した市街戦」は20世紀には一般的な手法ではないともいえる。もっとも、「市街戦」といっても空軍による市街地への無差別的な空襲を連想される向きもあろう。ただ、空軍(または攻撃用ミサイル)による空襲と地上兵力の投入による市街戦とは峻別するべきであると筆者は認識している(この点については、2003年以降の「イラク戦争」においても同様の様相を呈している)。一方で、「テロ」の舞台は「市街地」「(教会・モスクなどの)聖地」を含めて場所を選ばないばかりか、時間も選ばない「ゲリラ戦の集合体」である。仮に「実行されないテロ予告」であったとしても、厳戒の警備体制がしかれるなどして「国家」にとっては自らの体力を疲弊させられることにもなりうる。いわば、国家権力が警察・公安等のあらゆる能力を投入しても防ぎきれないという側面があり、国家が「テロ対策」に対していかなる「妙案」を編み出しそれを実践したとしても、完璧とはいえないことと表裏一体の関係にある。「テロ画策者」という「敵」は一般論としては「見えない敵」であり、無関係な市民の血が流れることも避けられないという恐怖をもたらすとともに、国家の威信を大幅に低下させるという威力がある点も見逃せない。

 日本にも世界を震撼させた「テロ事件」がある。1990年代半ばに起きた「松本サリン事件」や「地下鉄サリン事件」がこれに該当する。だが、「テロ」に対する危機感が高まった結果として「ゴミ箱が撤去される」などしたのはここ数年の傾向ではないか(2001年の9.11.テロよりずっと後のことではなかったか)。日本国内における「テロ」は警察・公安当局によって未然に防がれているかもしれないが、幸か不幸か「テロ」に対する危機感・警戒感は欧米諸国にくらべて希薄である点は否定できないのではないか。その意味で、「G20」に対する日本語メディアと欧米メディアとの温度差を感じる今日この頃である。

 その一方で、「ロシアに近接する欧州各国にミサイル防衛システム(MD)を配置する」といったような国家間のかけひきは、ある意味で「わかりやすい対立構造」だといえた。この「MD配置」は戦争状態を前提としている点を否定できないものの「外交」の領域を出ていない。ロシアにとってはウクライナ・グルジアといった旧ソ連各国が「親欧米」になることは自国の勢力圏を脅かされるという意味で「脅威」である。逆にいえば、「親欧米」が「反露」に直結しない限りはロシアにとって「脅威」ではないという見方も可能であるが。

さらに「MD」というロシアの武力を(たとえ形式的といえども)無能力化させるという印象を与えかねない「防衛システム」がロシア近隣諸国に配置されることは、ロシアにとって(たとえ軍事的には「脅威」ではなくとも)外交的には「不都合」なことであるし、特に政情不安定なウクライナへの影響を考慮すればロシアにとって外交的に些細な「不都合」なことがウクライナ内政(選挙)や「ウクライナの対ロシア外交」に直結しかねないという危うさもはらんでいる。ただし、欧米各国もロシアも外交における「ゲームのルール」を知っており、どのような外交カードが相手側にどのような影響を与えるのかということを相互に知っているために、(冷戦期ほどの「恐怖の均衡」とはいえなくとも)一定程度に「均衡状態」に保つことも不可能である。

一方で、時として「自爆テロ」という形で「味方」をも犠牲に巻き込むという手段も辞さない「テロ」は「国家」という単位では対応できない面が多々ある厄介な問題である。戦っている相手は、「テロ事件勃発」という惨状を前にして事後的に気がつくよりほかないためである。「テロ勢力」の拠点に対して掃討作戦を展開したとしても、「テロ」という形で「新たな敵対勢力」が出現する可能性があるということは「常識」といえよう。

 

 

4.戦間期―二つの世界大戦の「危機の二十年」―

 「多くの国が協力すれば実効性のある解決策を見出すことができる」というのは幻想にすぎない、ということは1920年代から30年代にかけての歴史的事実を通して証明されている。第一次世界大戦の反省から設立された「国際連盟」や、拡大する一方の軍備予算を前にして開催された数々の「軍縮会議」をもってしても、結果として第二次世界大戦の勃発を防ぐことは不可能であった。このような史実を持ち出すまでもなく、「多くの参加者がいれば、互いに受け入れ可能な同意・妥協の次元は低いものになる」ということは小学生・高学年ならば経験則として学んでいることではないだろうか。理論的に説明しようとすれば「ゲーム理論」の簡単な理論と簡単な二次関数で証明することも不可能ではないが、筆者自身が図表作成を添付するのになれていない、という単純な理由でこれを割愛したい。

 さて、いかなる外交舞台においても、各国首脳の脳裡に高い優先順位で浮かんでいるのは自国の内政問題である。そうでなければ、先進国では導入されている選挙による「洗礼」を通していずれの政権担当者も失脚の憂き目にあうだろう。「これまで生み出されたあらゆる政治制度を除いては、民主主義は最悪の政治体制である」といった論旨で語られた名言の主は第二次世界大戦を勝利に導いた英国宰相・チャーチルだが、第二次世界大戦終結前後に選挙に敗れて宰相の地位をひきずりおろされたチャーチル自身こそ、「自身の箴言」を骨身にしみて体験した一人であろう。当時の英国民の関心事は「第二次世界大戦」という「外交問題」ではなく、「内政問題」だったともいえるのだ……などと断定的に書くと、選挙分析・投票行動を理論的・体系的に論じる政治学者・政治学徒にツッコミをいれられるのだろうが(少なくとも、筆者自身はこの段の記述についてツッコミをいれて「論破」したいという妙な衝動にかられている)。

 

 

5.結語

 これらのことを考慮すれば、「G20」の意義を「百年に一度の経済危機からの足がかり」と定義づけることは、日本国内向けの世論を意識したものとしては「戦略的な広報」であるといえる。また、「テロ」よりも「経済」に関心が高いことを考慮すれば、メディア等が「G20」関連の報道に関して「経済」に軸足を置くことはあながち間違っているとはいえない。なぜならば、メディアからの情報発信の受信者・受益者である日本国内世論が期待する情報と合致しなければ、発信された情報が看過されることと紙一重ともいえるからである。

筆者は「G20」の最終目標は「テロの根絶」である、などと断言する意図までは持ち合わせていないし、「金融危機の克服」という点も否定するつもりではない。ただ、現時点(2009年4月現在)において少なからぬ参加各国が「テロ対策」という意義のもとに結集している可能性がある、という点が日本国内で看過されていないか、一抹の憂慮を禁じえない。

 むしろ、「G20」「金融サミット」を通じて「経済に関する諸問題」に軸足において報道しておいた方が「日本国内的には」都合のよいことといえるかもしれない。もっとも、同様のことは各国にもあてはまることは論を待たない。

 新聞に限らず、様々なメディアは情報受信者(読者・視聴者など)に向けて情報を発信するが、その情報が受信者にうけいれるまでに「一定の共通認識・共通知識」が醸成されるタイミングをみはからっている、ような気がする(筆者はメディア業界人ではないのでわからないので語尾を濁したが)。その意味で、上記の内容は読み手の側に「一定の共通認識・共通認識」も形成されておらず、たとえ拙い言葉で紡いだ上記の内容が「真実」であるにしても、おそらく「難解」というご批判は不可避だろう。

 さて、最後までお読みくださった(「斜め読み」でもいいので目を通してくださった)読者様はどれほどいらっしゃるのだろうか。「読者に受け入れられる内容」を発信するためには、「読者に一定程度の情報・知識・感覚が共有されている」ということを明確にするべきである、ということは上記の文章が証明している。もっとも、上記の内容が1ヵ月後に「理解が容易」になっている可能性も否定できない。「新聞部」ではなく、「新聞」が上記の点について大幅に紙面をさいて解説することになることもありえない話ではないからだ。それゆえに(というほど大袈裟なものではないが)「登校」した日付を末尾に記している。

2009年4月15日

(出席番号20番、前世紀)


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コメント 54

わい

何回よんでも、難解でした。
何とか理解できたと思うのは、事前にNBOの以下の記事を
読んでからこの記事にたどり着いたためと思われます。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090401/190741/

一連のタックスヘイブンとG20との関連を書いた記事です。

タックスヘイブンを追い込むことでテロ撲滅につなげるという
記述は見当たりませんでしたが、難解な記事の事前知識と
しては参考になりました。
by わい (2009-04-17 03:42) 

AP2

毎度の事ですが・・・・感心しきり駄麩。

ってここで前世紀さんが この才能を披露するのは初かな?

一瞬、校長がHN詐称して書いたのかとすら思ってしまいました。

戯事を時間差掲載にした理由はこの記事のためでしょうか?
てっきり 例によって〆切時間に間に合わないせいか?って
骨髄反射してましたが・・・・(冷汗)

今日の学食メニューも楽しみだな。
by AP2 (2009-04-17 08:05) 

kk

私もわいさんと同じく、NBOLの記事を読んでいたので理解しやすかったです。あちらは脱税摘発目的、前世紀さんのはテロ対策、という視点ですね。日本メディアは経済危機対策。複数の目的があってどれに力点を置くかで評価が変わってくるということでしょうか。9.11テロ後のビンラディン資産の凍結(没収?)、金正日資産の凍結(こちらは解除)などテロ集団資産を差し押さえるのが結構有効なテロ対策になるので、スイスなどの守秘義務を盾にして脱税やらテロやらの資金を守りマネーロンダリングの温床にもなっている銀行に対して情報開示を要求し、脱税摘発・テロの抑止につなげたいということでしょうか。併せて中央銀行の金利抑制や資金供給により経済危機からの早期脱却を図った。ということでは、と思っています。

最後に。
冷戦期ほどの「恐怖の均衡」とはいえなくとも)一定程度に「均衡状態」に保つことも不可能 である。→ではない。 でしょうか。日本語は最後で意味が180度変わるので、お互い注意しましょう。私も時々やらかします。

by kk (2009-04-17 09:55) 

oyasan

たしかに、テーマは何回ですね。NBOの記事が読むのに参考になった一人です。

そういう意味では、『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本』でもあったけど、あるデータや報道などを自分なりに分析して、情報の本質を探る作業を自らしないといけないということだと思います。

情報の受け手ではなく、考えるという作業をひとつ挟むことで、だいぶ変わってくるのかなと思います。

それと情報というのは もっているだけでは宝の持ち腐れ。
発信や自分の中で生かすという作用がないと鯉も買えないわけで。そういう意味では、メディアが情報操作とまではいかなくても、情報を出し惜しみしたり、垂れ流したりしていることも情報の使い方なんだと思う。

本編の中身とずれたコメントかもしれないけど、感想として登校します。


by oyasan (2009-04-17 12:49) 

A.U.

ぱたやん

ご苦労様でした。
ようやく本領を発揮できるところが出来たね。
内容に関して、ごく表面層しか知らない私に
とっては難しいことであったけれども、今まで
君がしてきたことの、ひとつの成果を打ち出すことが
出来たことに乾杯します。

これからも自分の信じる途を進んでいって欲しいと
思います。その内有名な政治評論家になってみんなの
前に現れるかもね?

また日本の歴史の話をしましょう。今度は酒入りで!(^^)

あう
by A.U. (2009-04-17 13:07) 

HT

斜め読みました。文系の学生が書いた未推敲で中途半端な論文と読めました。。。
by HT (2009-04-17 13:14) 

ch-k

 まずは、これだけの分量の文章をまとめられたご努力に敬意を表して「お疲れ様でした」と述べさせていただきます。

 二度三度と行ったり来たりしながら読みすすめたところ、ご自身でおっしゃるとおり、なるほど難解な文章だと思いました。読み手としては、デスラーなみの努力を求められたような気がします。

 主張しておられる内容がどうのこうのとは申しません。ここでは内容について云々することが目的だとは考えておりませんので。これは私だけかもしれませんが、書き手が感じたこと、思っていること、考えていることをここに発表し、受け手がそれを読み取ればよい、反論はコメントではなく、反論者が自ら本文を書いて「登校」すればよいのだから、と考えているからです。

 ちょっと話が横に逸れたようなので軌道修正し、本題に戻ります。 

 で、読み手に求められる努力の話。

 なぜか途中でつっかえるんですよ、読んでて。

 なんでだろうな、と、その原因を考えました。

 これはちょっと表現するが難しいのですけれども、文章のリズムというか、響きというか、そういう感覚的なところでつまづいてしまうような、そんな気がしてすんなり読み進めないのかな、というようなことに思いあたりました。

 声に出して読むとつっかえる。

 これです。これが読みにくいと感じる原因です。声に出して読みにくい文章は、日本語として荒削りな表現なのではないかと思います。声に出して読みやすい文章は、響きもよく、吸収しやすいものであるように。

 一度、書いている途中や、書き終えたときにでも、ご自分のお書きになった原稿を声に出して読んでみるとよいのではないでしょうか。

 そうして、読みにくいと感じる箇所があったら、声に出して読みやすい表現に置き換えると文章の質が向上するのではないか、と思います。

 文章の評としては、少々ずれた感があるやもしれませんが、前世紀さまの文章がますます磨かれたものになりますよう、お祈りいたします。

by ch-k (2009-04-17 14:00) 

黒犬

全部目を通しました、修行でした私には。

>「読者に一定程度の情報・知識・感覚が共有されている」
 ということを明確にするべきである

そうは思えないな~誰に向けて書くかということじゃあ
ないんですかね。
明確にするのではなくて気遣うものじゃあないですかね
○○○ならばですけどね。

ただ、意識を散漫にさせる書き方は誰でも疲れを覚えます。
同じ書き方でも脳に心地良い書き方はあると思いますよ。

つられちゃったワン♪



by 黒犬 (2009-04-17 14:15) 

はまちゃん

興味深く、読ませて頂きました。
日経の紙面等にも、ちらっと臭わせる生地があったと思いますが、
”そっか”と頷いたり、考え込んだりしました。

また時間のある時にじっくり読ませてもらいます
by はまちゃん (2009-04-17 14:34) 

けんづる

パラマたん。お疲れさまです。

相変わらず?長い文章得意ね。
その信念の貫き方に敬意を表します。

知識も、そういう場に身をおいた経験も無い壺振りなおヂさんには確かに南海です。

それはそれですごいのですが。。。
前にも書いたことがあるけど、
こういう書き方をしなくても、パラマ丹の博識は充分に伝わるのです。
新聞だから新聞を意識して書いてるのかもしれないけど。。。

たぶん、これから先に求められるのは、ここにある内容をいかに多くの人に読んでもらう分に仕上げるか?では無いで楚歌?

読めたやつが偉い!スタンスではなく、気づいたら全部読まされてたよ。してやられたなぁ。と思わせるほうが楽しい気がするのは、考え方の違いでしょうか。。。

こういう文章もすごいと思うけど、わんわんわんわん♪って言ってるときのパラマたんの文章のほうが好きです。

お前に好きって言われたくねぇよ!!と突っ込んで蔵灰。
by けんづる (2009-04-17 17:22) 

kk

けんづるさんの「読めたやつが偉い!スタンス」というフレーズで思い出したのが30年以上前に大学入試でよく使われていた文章。難解だからこそ入試問題に使われたと思いますが、「それにしても、こいつ何いいてぇんだ?」と思ったことだけが頭に残っている文章でした。「唯我独尊」、自戒の言葉です。出典は「仏陀出生時の伝説」。
by kk (2009-04-17 18:22) 

ke_co_ltd

うふふ。
いいねぇ。
この空間、あふ。大好き。いい空気。
いつもふざけてるみんながちょっとぴりっと
緊張感もってる感じ、この空気、えーてる、うはは。
おもしろ、だぁ。

ねーねー、自分の立ち位置を明確にして
ひとつの目標や、論点を絞り込んで文章を書くことは
なかなかないことだし、簡単ではないけど
でもやはし面白いね、興味が掻き立てられるょ!

前世紀の記事に対して、あたしは意見も反論もないけど
ただG20って経済問題だけを話し合う場所じゃないし
世界ではいろいろなことが起きていて
話し合って決めなきゃいけないことは山ほどあるんだろうけど
知ろうとしないとわからない知ろうとしても
普通には手に張らない情報が多すぎるってこととか
そういうこと日本にいて普通の会社にいると
関係なく生きていけてしまう恐ろしさとか、を感じるよ。

湾岸戦争をご飯食べながらみるとかね、
9.11のときも映画を見ているような
距離感、リアルじゃない歯がゆさ
エコとかいいつつご飯残したり車に乗ったりする
生きるのに必要じゃないことたくさんしてる、、、
でもやっぱり目の前にあって売ってたり提供されているサービスを
あたしたちは使うし、買うし、使わなくてもそこにある時点で
何らかの環境破壊と、エネルギーの消費をしているわけで
そういうのをまとめてぐるぐる考えながら読んだよ。

あたしにとってはそういう記事でした。

じつはもう何人か記事をおくっていただいてまーす。
でもいっこいっこの記事とみんなにゆっくり向かい合ってほしいので
あせらずゆっくり掲載していく予定です。

どんどんながれていってしまうログのスピード感もたのしいけど
ここはゆっくり徒歩でお散歩コースなのだ!
タイミングが合わないとうまくいかないことってたくさんあるけど
いちいち気にしてたら何もできまへん。
なのでマイペースに、ゆっくりいきませぅ。

前世紀もコメントにコメントかえすよーに。
すぐじゃなくていいからさ!

けえの考え、変わってしまうこともいいけど変わらないこともいい。
誰かに言われて代わるとしても、それを決めるのは自分でしかないんだってこと。
さて、たのしみだぁ
まだまだこめんとしてないヒトも“ヘ( ̄- ̄ )かもぉん♪





by ke_co_ltd (2009-04-17 19:54) 

Z

新成人らしかったです。

こんな難解にみえる、長いと思われる文章も全然難しくないんだよね!?
ファミレスでお茶しながらこの間のG7の話もう一回教えて!ってきいたらもっと詳しく、何にも見ないで説明してくれるあなたが想像できます。
なので、この題材をZが人に説明できるように簡単にしてもらえるかなぁ?(いつでもいいよ)
できれば漫画にしてもらえるとありがたいんやけど・・・
Zも早く理解できるように、もう一回読んでおくので・・・

きっとできると思うよ!

あなたには普通の人には真似の出来ない才能が溢れているのだから・・・
by Z (2009-04-17 22:33) 

前世紀

はじめに。拙稿をお読みくださいました上に
コメントまで寄せてくださいまして本当にありがとう
ございました。謹んで御礼申し上げます。
「誰にも読まれないことを承知しながら書類を作成する」
ということに慣れているせいか、拙稿を通してこれだけの
反響をいただけて「感動」に近いものがあります。

私事ですが「誰にも読まれない書類」を作成することで、
お客様にとっては「誠意・熱意の証明」になっていることも
あります。「何書いているかわかんないけど、前世紀さんを
信頼します。読む気はないけど、ここに書いている通りに
やってちょーだい」とお客様に言っていただいた
(&運良く実績を出せて御礼を言われた)ことが何度か
あります。

「この作業に何の意味があるのか」と悩みを抱えて
おられる方のお力になれれば幸いと思い、私事を書かせて
いただきました。

なお、レスポンスの前には改行した上で「> ○○ 様」と
明記しますので、お時間のない方には該当する部分だけを
切り取って読むというのも一策かと思われます。

ちなみに、「いただいたコメント全てにレスポンスをする」
というやり方は、校長代理閣下の「二番煎じ」です。
降旗校長のコラム『シネマde青春』("NBonline")の
コメント欄にその「前例」があります。
拙稿よりも優先するものはたくさんあります。BBQとかBBQとか
BBQとか(註)。

(註)このくだりの意味がわからないことがストレスに
   なる方へ。この件は内輪話ですので、
   「どうしてもわからないが知りたい」という方は
   降旗学 校長関連のコラム・コメント・mixi等をご覧ください。


> HT 様

ご指摘いただいた「文系の学生が書いた未推敲で
中途半端な論文」という表現は大正解です。
拙稿を書こうと思ったきっかけは、2009年4月12日・
22時8分の校長代理閣下(ke_co_ltd 様)のコメントです。

http://manabiya-hokago.blog.so-net.ne.jp/2009-04-12

これを拝読した時刻は、早くて4月13日午前0時から未明
にかけての時間帯。
拙稿送信時刻は4月15日午前1時45分です。
平日の仕事の合間に「影の新聞部部長」の審査をパスする
必要がありますので(校長代理閣下の、4月13日23時11分
コメント参照)、学園にはさぞかし大変だったとお察しします。

たとえば、掲載前に「文字化けしているのでは?」という
校長代理閣下からご連絡をいただいたこともご報告して
おきます(改めて拙稿に目を通してくださった校長代理閣下
に感謝)。

「未推敲」による誤字脱字等は、筆者一身の責任です。
校長代理閣下に足を向けて寝られない筆者ですが、個人的に
「許せない(笑)」と思ったのが次のコメント。

> 黒犬 様(本編レスポンスはのちほど)

末尾に「ワン♪」。校長代理閣下のお陰であることは前述の通りですが、
校長代理閣下に「わん♪」というのは筆者のお家芸(オイエゲイ)
なのです……と、ちょっとふざけましたが、マジメなレスポンスは
のちほど。


> はまちゃん 様

> 日経の紙面等にも、ちらっと臭わせる生地があったと
> 思いますが

もしかして、『日本経済新聞』(2009年4月15日、朝刊)
ではないでしょうか?
実は、拙稿と同日付の1面で「スイス」という見出しを
目にした時は「ネタがかぶった!?」と焦りました。
当該記事および関連記事の論旨は「タックスヘイブン」や
「租税条約」になっていたのでホッとしましたが、

> 筆者が現時点で入手している情報といえば、
> 「メディアには大きくは出ていない」ものであるものの、
> 時と場合によっては「いつ出てもおかしくない」ような
> ところに転がっている「底の浅い情報」であるにすぎない。

ということを実証してしまう結果になっています。


はまちゃん様が言及されている「日経の紙面」が
どの記事を指されているのかはわかりません。
タイトル通りに「G20」や「テロ対策」のことかもしれ
ませんし、「欧州とロシアの勢力圏争い」に関心をお持ち
かもしれません。

ゆえあって「難解」になるように練った面もありますが
(その意図については、他の方々へのレスポンスに反映
されておりますが)、個々の内容に関しては誠実に書いて
いますのでご関心分野に応じて接してくださると幸甚です。


> わい様、kk様(4月17日、9時55分)、oyasan様(本編レスはのちほど)

わい様に至っては"NBo"(註)で関連記事のURLを貼付してください
ましてありがとうございました。
拙稿にアンケート欄に評価欄があれば、
「本文よりもコメントの方がずっと参考になった」
と自分でクリックするでしょう。

(註)『日経ビジネスオンライン』には「オンライン」のスペル表記に
   関して"ONLINE"と"online"の2種類が並存していますが、筆者は
   後者の呼称を使用しています。

ご指摘のように、「タックスヘイブン(租税回避地)」という
切り口で拙稿を書いていたら、印象が異なっていただろうなと
思います。今だから書けることですが、kk様が指摘された一連の
事例のほかに「リヒテンシュタイン」という言葉を登場させれば
論旨が「タックスヘイブン」に傾いていたかもしれません
(「リヒテンシュタイン」を削ってよかった、と安堵)。
   
誤字脱字に関しては筆者の一身上の責任ですが、kk様の

> 冷戦期ほどの「恐怖の均衡」とはいえなくとも)一定程度に
> 「均衡状態」に保つことも不可能 である。→ではない。 
> でしょうか。

というご指摘は、「隅々まで拙稿に目を通してくださっている」
ことがわかって嬉しかったです。
このような誤字脱字が発生した理由は、物事を完全に断定した
表現を避ける(本稿での)筆者のスタンスが如実にあらわれた
結果でもあります。たとえば……

「××という点も看過することができない」
「××という見方も不可能ではない」
「××という可能性を排除することができない」

という類似の表現は難解さの原因でもあることは重々承知して
いますが、断定的な表現を避けることで「自分が書いていることは
誤りかもしれない、という懸念」や「『100%の真実』は存在しない」
という認識に基づいていると同時に、「嫌われるかもしれないけど、
読者(読み手)に誠実に接したい」という気持ちの発露した結果
という一面もあります。「誠意」が伝わるかどうかは、読者次第
ですし同一の読者でも「○年後に向けて」発信している場合も
あれば、私信等では「○年前に向けて」発信している場合もあります。


> ch-k 様、黒犬 様(本編レスポンス)

ch-k 様の

> 二度三度と行ったり来たりしながら読みすすめたところ、
> ご自身でおっしゃるとおり、なるほど難解な文章だと思いました。

ご指摘は大当たりです。
降旗校長の"NBonline"コラム『シネマde青春』で書かれていた
「文章の書き方」の悪い例が上記の拙稿です。
「脱線をしながら、いつの間にか本題に戻る」という文章構成は
簡単に出来そうで実は難しい、ということを実証しています。

貴重なお時間を頂戴しながら恐縮ですが、拙稿の「正しい読み方」を
されてくださったのが ch-k様 という表現も可能かもしれません。
では、校長の文章構成を踏襲した拙稿の文章構成は、どこがいけない
のでしょうか。

その上で、ch-k 様は

> なんでだろうな、と、その原因を考えました。
>
> これはちょっと表現するが難しいのですけれども、
> 文章のリズムというか、響きというか、そういう感覚的な
> ところでつまづいてしまうような、そんな気がしてすんなり
> 読み進めないのかな、というようなことに思いあたりました。
>
> 声に出して読むとつっかえる。

という重要な示唆を与えてくださっています。
黒犬様の

> 意識を散漫にさせる書き方は誰でも疲れを覚えます。
> 同じ書き方でも脳に心地良い書き方はあると思いますよ。

というくだりも貴重な示唆が隠されているような気がします。
スポーツをすると「疲れ」ますが、楽しんでいると「疲れ」
が「苦痛」にならないですね。
大学時代の私事の自慢ですが、個人的には軟式野球・ソフトボール
の投手としては「適役」だったのです(当時)。

筆者からホームランを打つのはきわめて難しく、
「打たせてとるピッチング」をしていました。
生の筆者をご存知の方には信じてもらえないかもしれないですが、
実話です(今は知りませんが)。
球威のないボールをストライクゾーンに投げ込めば、打者が凡打を
連発してくれます。これをもって「上手」とはいえないですが(汗)。

ちなみに、拙稿で投げたボールの向かう先ですが、

> 誰に向けて書くかということじゃあないんですかね。
> 明確にするのではなくて気遣うものじゃあないですかね

黒犬様の上記表現を踏襲した上でお答えしますと、
拙稿は「誰に向かって書いたのかわからない」ということに
なります。「降旗学園」という「校庭」で、どのような
表現・文体・内容が喜ばれるかということをわからない
ままに書いているためです。

拙稿のタイトルには「G20」「金融危機」「テロ対策」という
言葉を使用していますが、もしかすると「昭和金融恐慌」
「戦間期」「危機の二十年」「若槻礼次郎」という言葉に
関心をもたれた方もおられるかもしれません。

と申しますのも、"NBonline"では間隙となっているテーマ
だからです。「"NBonline"で特集されていない内容」に
興味を読者が多数おられるならば、その読者を意識した
内容になるかと思われます。

個人的には、黒犬様が拙稿を読んでくださった上に

> 全部目を通しました、修行でした私には。

とコメントまでいただけた動機を知りたいです。
コメントを拝読した限りでは黒犬様の文面からは
「思い遣り」が伝わってきますし、貴重な時間をさいて
くださった理由がわかると、「新聞部」にとって大きな
刺激・参考になると思います。

やや余談になりますが、拙稿冒頭部分(第一パラグラフの
末尾)の

> 校長代理閣下のご命令がくだされれば、すぐにでも
> 「吐露する準備はできてい」るというのが個人的な立場である。

というカッコ(引用符)の使用法は、読み手に対する
思い遣りは欠いているように思われるかと思われます。
「吐露」を「号泣」に置き換えれば有名な作品のタイトルに
なります。練られたタイトル、タイトルをつけた方
(作者ご本人なのか編集者などの出版社かもしれませんが)への
敬意を優先しています。

元になったのは江圀香織『号泣する準備はできていた』
という著書です。書名では「できていた」と過去形になって
いるのに対し、上記の拙稿では「できている」と現在形に
なっています。気に入った表現を使用させていただいた
ことを明記するためにカッコを使い、そのまま使って
いないことを明記するために「『……できてい』る」
とした、誤植を疑われかねない引用符の使用法をしています。



> oyasan 様(本編)

アップしていただいた拙稿の「本編の中身」は「虚言を弄して
いない」というだけで、oyasan様のレスポンスは「本編の本質」
をついているともいえるかもしれません。

本編では明記しなかったことですが、

> 情報の受け手ではなく、考えるという作業をひとつ挟むことで、
> だいぶ変わってくるのかなと思います。

というコメントを拝読した時には、良い意味で「やられた!」
と思いました。
種明かしをします。英国やロシアを登場させたのは、
「各国の利害関係をもとに情報発信がされている可能性がありますよ」
ということをわからないように隠した「つもり」(註)だったの
です。
ただ、oyasan様のコメントで見事に看破されている気がします。

「険悪」とされる英露関係ですから、情報の発信者・受け手
ともに「偏向」することは不可避だと思われます。
むしろ「不偏不党」を望むのが「ないものネダリ」かもしれ
ません。英国とロシアが混在するような書き方を目指した
意図でもあります。


(註)「つもり」という表現をカッコづけした理由は、
   降旗学校長の"NBonline"のコラム『デキルヤツノ条件』を
   ご参照ください。


> けんづる 様、kk 様(4月17日18時22分)

「30年以上前の大学入試問題」を引き合いに出されると、かない
ません。まだ生まれていないからです。「前世紀」というHN
は、"NBonline"のコメント欄で使用している「20世紀最後の新成人」
を加工した表現ですので実話です。
もしかすると筆者自身も受験勉強の中で「30年以上前の大学入試問題」
に出会っている可能性も否定できません。
ただ、「30年以上前の……」という言葉の重みを受け止めた上での
レスポンスであることをおことわりしておきたく書き留める次第です。

けんづる様が指摘されている

> 読めたやつが偉い!スタンスではなく、気づいたら全部
> 読まされてたよ。してやられたなぁ。と思わせるほうが楽しい気が
> するのは、考え方の違いでしょうか。。。

という点につきましては、反対する理由が見当たりません。
少なくとも「白犬な(註)学園生活」という観点からは
「不適切な『登校』内容」だったとも認識しています。
「登校」に関して掲載のゴーサインを出されたのは
校長代理閣下と新聞部の「影の部長」だと認識して
います。

なぜ上記のような拙稿を「突貫工事」で仕上げたかと申しますと、
「難解な文章を読むことで貴重な読書経験を数多くしてきた」
という個人的な経験があります。
拙稿の「難解さ」を通じて非難が集中するのは一身でうけて
たつものですものですが、拙稿の「難解さ」に触れられた後
になると、一般的に「難解」と言われる良著が「平易」に
なるかもしれません。
もしもそうなれば、けんづる様にとって「楽しい」幅が
広がるのではないでしょうか。


昨年(2008年)の個人的な具体例ですと、
平山洋『福澤諭吉』(ミネルヴァ書房、2008年)です。
福沢諭吉の著書には高校生の時から親しんできたのですが
(大学入学時には『文明論之概略』を5回読んでいました)、
福沢諭吉の著書を少しだけかじっていると平山洋『福澤諭吉』
が「難解」になっているのです。

自室に福沢の書籍が転がっている現時点の状況では
一節一節に関連する福沢の書籍に目を通すなどしますので、
現代文で書かれた平山洋『福澤諭吉』の読破にはかなり時間が
かかります。表面的には『福翁自伝』を目を通すだけでも
十分なのかもしれませんが、「知りたい」と貪欲になれば貪欲
になるほど「難解」になっていくという構造です。

ちなみに、上記は「筆名・武藤 頼尚(無糖、ムトー、シュガーレス)」
という名前で"NBonline"のコメント欄に「文語文」で投稿した
理由の一つでもあります。

ところで……

> わんわんわんわん♪って言ってるときのパラマたんの
> 文章のほうが好きです。
>
> お前に好きって言われたくねぇよ!!と突っ込んで蔵灰。

ツッコミます。公の場であるネット上で「個人情報」を
流さないでください(笑)。「わんわんわん♪♪♪」という
表現を使っているのは事実なのですから(爆)。

(註)降旗学 校長が"NBonline"で使われている「面白い」という意味
   の表現です。「白犬は『尾も白い(おもしろい)』」という
   のが語源(?)だと推察されます。
   「ギャグの解説」をするのは悲しいことかもしれませんが、
   誰もがアクセス可能な場である「降旗学園」という場を
   意識しています。


> AP2 様

お褒めの言葉をありがとうございます。
「時間差掲載」の理由は、筆者にはわかりません。
ただ一ついえることは、校長にはかなわないということです。

直近の「重い槍とまごころの文章」の法律に関するくだり
は脱帽しました。筆者自身もいちおう法学部出身で
純粋無垢だった大学1回生の時、政治学をやりたいと
不平不満を抱きながら「法律」を勉強したことがあります。

実質上半年未満しか「法律」をまともに勉強せずに
卒業したのですが、校長の展開する「法律論」は「法学」
を知った上でされている「用語法等の明らかな誤り」の
オンパレードです。

故意にやっているとしか思えないくらいの
オンパレードですから「法律に知悉している」ことは
もちろんのこと、それでも真意が伝わりやすい言葉が
紡がれていますので、まさに「白旗」です。


校長の「〆切に間に合わない」というのも本当なのかな、
というくらい疑っています。『デキルヤツノ条件』で
「休載」がありましたが、その告知文を拝読した限りでは
「大失敗した時のお詫びの仕方」ではなかったのかなどと
思っているくらいです。

「嘘つきはいつも嘘をつく」と校長も書かれています。
だからこそ、「〆切を守らない」というのも「嘘」では
ないか、とも思っています。
もちろん、「納期に間に合わせる」というルールは日本社会では
基本的なことなので「R指定」がつく内容でしょうが。


> A.U. 様、Z 様(内輪話ですみません)

いつも"NBonline"などでお世話になっております。
A.U.様には一度、Z様には二度しか実際にお会いしていませんが、
ネット上のやり取りだけでたくさんのことを教わっております。

ML(メーリングリスト)での「あはは……」という気さくな
表現一つでも学ぶことが大きいです。
今すぐにマネできないことばかりですし、だからこそ「見習いたい」
「学びたい」という気持ちが芽生えるのかもしれません。

絵心がないので「漫画」には出来ませんが、「原作者」には
なれるかと思います。拙稿を通して「何をお知りになりたいか」
「どのようにお伝えしたいのか」という意図が明らかになれば、
短く簡潔にわかりやすく伝えることもできるかもしれません。

私事ですが、「漫画」は苦手です(嫌い、という意味では
ありません)。
セリフを読んだ後に挿絵を見て読み取るという作業が
必要になりますから……世間一般と異なった読み方を
している気がしないでもないですが、実話です。

日常生活で複数の活字媒体(新聞、週刊誌、月刊誌ほか)を
読むのは人並みに実践できているかと思いますが、
複数の漫画を同時並行する芸当は筆者にはマネできません。
小学生時代から今まで引きずっている謎です。

大人が相手ですと「関心分野」「共有できている知識・認識、
価値観」などを探るのに時間がかかるのは事実です。
むしろ、情報量が限られている子ども相手ならば、
10分という時間と地図帳があれば「どのように話せばよいか」
ということがわかるかと思います。
もちろん子ども相手ならば親御さんの教育方針や、特定の政治的
意図を意識したかのような表現には細心の注意を払う必要があり
ますが。
……と、さりげなく?「諸般の事情」によりBBQに行けない
わが身の不運をグチっています。


※レスポンスからもれている方はご遠慮なくお伝えください。
 筆者の不手際で「見落とし」があるかもしれないためです。
 なお、「全てのコメントにレスポンスをする」というのが
 けえ校長代理閣下への「行動で示すレスポンス」だと
 現時点では認識しています。
by 前世紀 (2009-04-18 09:22) 

前世紀

追伸。
下書きをした上でコピペしたため、改行処理
を適切に反映できなかった不手際をお詫び
します。

これは「思い遣りが欠けていた結果」としか
いわざるをえず、今後の反省材料といたします。

申し訳ありませんでした。
by 前世紀 (2009-04-18 09:26) 

黒犬

前世紀様

レスを読み、皆さんに愛される理由がよくわかりました

影の部長も期待されている事と思います。

>「誰に向かって書いたのかわからない」ということに
 なります。「降旗学園」という「校庭」で、どのような
 表現・文体・内容が喜ばれるかということをわからない
 ままに書いているためです。

 想像してみたらどうでしょうか、新聞部、シネマde青春

>「漫画」は苦手です

左脳の使いすぎかもしれませんね、右脳も使って読めると
いいんでしょうけど。
私はマンガは大好きですが、英語のマンガを読むのは
苦手ですw 左脳を使い過ぎるから
活字と画をイメージとして捕らえれると読むのはやくなると思います。うちの娘(9才)は私よりマンガ読むの早いです、もっと活字を読みなさいと言ってるのですけど、活字だけを読むのは遅いし嫌いみたいで困った愛娘です。

私も常日頃イマジネーションを鍛えたいと思っています。
それには「笑い」だとも(笑)
何かにつけどこの誰かさんみたいに白犬な事を言ってると
いいですよ。私も常にそうありたいと思って、新入社員には
毎年そんな事をいってます。
きっと、さぶい事言うおっさんやなと思われてることでしょう。

>修行とは私にとって・・

酒がザルな人

ってそれは酒豪か

じゃなくて、単にぐーたらな私にとっては辛くて我慢すること
を指してるだけです深い意味はありません。ぐーたらな人と
理解してください。

まともな文章も書けない自分がこんなレスしてすみません。
難解な文章も軟開に理解できるよう勉強しなくちゃですね。

尾白黒犬







by 黒犬 (2009-04-19 02:05) 

はまちゃん

>前世紀 様

ボンクラでデキナイおいらにまでレスありがとうございます。

>もしかして、『日本経済新聞』(2009年4月15日、朝刊)
ではないでしょうか?

あいやぁ、、日付まで覚えてませんf(^^;
ただ頭の隅に残ってたもので、こういった内容はM日やA日
では見かける事がないよなぁと思ったんですよ。


和歌山の山奥で胡麻豆腐を作ってる身としては、一番の
関心事は、世界の動向です。
原料の胡麻を輸入に頼っている為、嫌でも関心を持たないといけません。まぁ、取引量は高々しれてるんですが商売に
直結しますからね。

また、時間の空いた時に何度も読み直します。
そしたら、ボンクラでデキナイおいらでも理解が深まるかも。


by はまちゃん (2009-04-19 10:46) 

前世紀

> 黒犬 様

読者の皆様のコメントが参考になること
は予測できておりましたが、コメントへの
拙いレスポンスまで目を通してくださいまして
ありがとうございました。

●誰に向かって書いているかについて

「降旗学園・新聞部」はこれからの「登校」者
(投稿者、寄稿者)にとって、皆様のコメントが
大いに参考なるかと思われます。

また、校長のコラム降旗学『シネマde青春』に
トラックバックがはられているため、
"NBonline"読者、ひいては『日経ビジネス』読者
の知識量・読書量・勉強量に匹敵するラインは
最低限求められるでしょう。

ただし、上記は「肩肘をはるというスタイルで
執筆(登校)する」という前提での発言です。

●漫画について

「英語のマンガ」ですか。
私事で恐縮ですが、英国版"The Economist"を
定期購読しています。
もっとも、記事が自宅に配達される前に、記事内容
がメールマガジンで配信されますので開封せずに
必要記事を「読了」しているのですが(苦笑)。
"The Economist"の場合には「どのような意図で
執筆されているか」を考えながら読んでいますが、
「英語のマンガ」となるとハードルが高いのか
低いのか、判断がつきません。

その意味で、子どもさんはすごいですね。
私たちオトナも見習わないといけません。
9才のご令嬢にとっては母語如何にかかわらず
「語彙力」がハードルになるでしょうが、
その裏腹に直感力は見習いたくても見習えない
「特権」といえるかもしれません。

●「尾白黒犬」という表現について

冒頭の話題になりますが、降旗学『シネマde青春』
("NBonline"連載中)をデスラー(註)意識された
白犬な(註)表現ですね。
「読者層は『シネマde青春』とかぶる」という
ことに目配せされていると感じました。

(註)降旗学『デキルヤツノ条件』("NBonline")
   で使われた表現。「相当に」という意で
   用いられる。後者の「白犬」は「尾も白い
   (おもしろい)」という意。
   初めてこの表現に接せられた読者を意識
   して註釈をつけておきます。


> はまちゃん 様

筆者は大阪に住んでいるのですが、
胡麻豆腐はよく食卓に並んでいます。
いつもご馳走になって……と書こうとしました
が、はまちゃん様のライバル企業
(流通ルートがライバルどうし)にお世話に
なっているとも一考しました(汗)。

昨年(2008年)初頭には食糧危機が話題に
なったり、その前にはバイオエタノールが
話題になったりしましたね。

「食糧自給率」は昔から話題になって
いましたが、その原材料に関する話題が
一般紙で大々的に論じられるのは近年に
なってからかもしれません。

「商品先物市場」の動向がいつも話題
になっていることは皆様にとっても「共通認識」
でしょう。また、欧米でさかんに話題に
なっている証券取引所の合併や、大証でさかん
に上場されている各種ETFなど、価格を変動
させる要因がたくさんありますね。

「風が吹けば……××が儲からない」という
構図もあろうかと思いますので、
はまちゃん様の

> 商売に直結しますからね。

というコメントには重みを感じます。
「輸入価格」となりますと(天候不順等の
他の大きな要因も無視できませんが)関税率の
動向も「商売に直結」するのではないでしょうか。

もしそうだとすると、「日本とA国との外交関係
が友好的かどうか」という一般論のほかに
「××という点では友好的であるが、
●●という点では敵対的である」といった
各論の話になるかとお察しします。

ちなみに筆者自身も「国際政治」という観点
からはエラソーなことを書いていますが
(拙稿参照、苦笑)、「『国際政治』について
30秒以内で話せ」というお題をいただいたら
「国際政治は『複雑怪奇』」という一言で
終わります。

はまちゃん様の胡麻の輸入価格、輸入量等
はマクロのデータが財務省や税関に統計が
転がっていますが、

●物流コストはどうか?

●「和歌山の山奥」とは「高野山」のこと
 か(高速道路の「空白地帯」として知られる)
 「紀伊勝浦近辺」なのか

ということにまで話が及ぶと
昨年話題になった「ガソリン税」や
「道路特定財源の一般財源化」といった
「国内政治」の問題になります……か?

業界事情に通じていないと、語尾が曖昧に
なってしまいます。的外れなレスポンスに
なっているかもしれませんので、この点
については平にご容赦ください。

お時間が許せば、コメント欄で
「前世紀は『××という点で大きな勘違いを
している』」と暴れてくださっても
「新聞部」が活性化するかと思います。
正確には、拙稿よりもコメント欄のやり取りの
方がはまちゃん様にとってご参考になるかも
しれないという「自爆発言」ですが(苦笑)。
by 前世紀 (2009-04-20 03:58) 

けんづる

ぱら。。。いや新世紀サマ。

丁寧なご回答ありがとうございます。
しかもツッコミまで。

パラマいや。新世紀サマ。
あなたの意図をお知らせいただいた以上、
けんづるも読みの甘さを認めます。
やっぱり思ったとおり仕掛けてる寝。この策士さん。

これからもこうやってパラマワールドに引き込まれるのね。。。

わんわんわん♪って個人情報なの?
というよりけんづるに好きって言われるのは嫌でないと判断してよろしいのね。ふふ。
by けんづる (2009-04-20 09:53) 

kk

私の考える最近の東北アジア情勢をごく簡単に。
1.兵器は破壊用であり民生用の生産設備に転用可能なものはほとんどない。今までは兵器は国連常任理事国の軍需産業が生産してきた。
2.冷戦後の「平和の配当」といわれた好景気は軍事費削減により民生部門に税金の支出が多くなったことによる。
3.逆に旧ソ連などの軍事部門技術者の一部が余剰となり、北朝鮮に雇用された。
4.北朝鮮は軍事費を減らすことなくミサイル技術・核技術開発を進めてきている。民生はほとんど壊滅状態。
5.北朝鮮は開発した技術もしくは兵器をイラン等に売却することを計画。そのため、ミサイル発射実験を途中で迎撃されては売却予定先にその成果が示せないので、迎撃した場合の報復を表明した。
6.現在は周辺国はいわば「金持ち喧嘩せず」、北朝鮮の民生が壊滅状態の中での暴発を警戒している状況。

テロ国家等が(守秘義務を盾にその預金等の預金者の情報を開示しない)スイス等の銀行に預けた資金を凍結されば、例えば北朝鮮は旧ソ連軍事技術者に給与が払えず軍事技術開発が頓挫し今までの投資が水の泡。ミサイル途中迎撃以上に痛手となる。

by kk (2009-04-20 12:53) 

前世紀

> けんづる 様

●「仕掛け」について

お褒めの言葉をありがとうございます。
ただ、けんづる様が指摘されている「楽しさ」
「わかりやすさ」も非常に大切なことだと認識して
います。

また、

> これからもこうやってパラマワールドに
> 引き込まれるのね。。。

だといいのですが、校長(降旗学 校長)の手
になる寄稿文(登校文)最新号を拝読する限りでは
まだまだまだまだ……という認識です。

筆者からのコメントレスポンスの内容と重複します
が、校長の「法律論」のくだりを読むと「完敗」を
痛感させられざるをえません。

「法学的には誤った記述」を(おそらく故意に)
連発しながらそれを反語的に用いることで、執筆者の
真意がうまく伝わるというレトリックを目の当たりに
させられました。


●「パラマ」等の表記について
 (降旗学『シネマde青春』、"NBonline"での記述等を
  ご存知でない方への註釈)

当学園の校長のコラムにて筆者は「20世紀最後の新成人」
「セーラーマーキュリー(略称:セラマ)」「パタリロ」
「ドラえもん」etc.と呼ばれていることが指摘されております。

「パラマ」は「『セラマ』『パタリロ』を足して2で割った」
ものと認識しております。

●個人情報について

いわゆる「個人情報保護法」の適用をうける法的責任等
をおうものとは認識しておりませんが(笑)、

> というよりけんづるに好きって言われるのは嫌でない
> と判断してよろしいのね。

政治的な意味(註)では好意的に解釈しております。

(註)SNS"mixi" の「降旗学コミュニティー」等で
   「性的な意味で」という表現が流行している
   ことを意識したレスポンスです。
   なお「性的な意味で」というのは公序良俗に
   反する表現活動ではないと認識しています。


> kk 様

筆者自身の勉強不足をさらすことになるかも
しれませんが、

> 1.兵器は破壊用であり民生用の生産設備に転用可能な
> ものはほとんどない。

という視点は非常に新鮮でした。
「軍事転用可能な民生用技術等が……」という観点
から時として新聞沙汰になります。
とはいえ、「逆」が成立するかという視点は欠いて
いました。また、「全くない」ではなく、「ほとんどない」
と表現されている点についてもkk様の姿勢を垣間見た思い
です。

インターネットやコンピューター技術が
当初「軍事目的」であったことは知られていますが、
これが「氷山の一角の典型例」なのか「特異な事例」なの
かわからないからです。

北朝鮮と旧ソ連との関係については、正直なところ
わからないというのが現時点での筆者の認識です。
旧ソ・露にとって極東地域は文字通り"FAR East"(遠い東)
なのかもしれませんし、「外交政策にあたってどれほど
の優先順位なのか」がわからないためです。

下斗米伸夫『アジア冷戦史』(中央公論新社、2004年)
には次のような記述が登場します。

「スターリンは(中略)北朝鮮(中略)地域への戦略的な
関心はあまりなく、(中略)つまるところ地政学的利得を
めざしたにすぎなかった」(同書、p.68)

もっとも、エリツィン政権でのロシア経済危機などを
端緒として北朝鮮へ核技術流出の傍証がないわけでは
ありませんが、「確証」とは断定しきれないのが個人的
な立場です。

核技術の開発をめぐっては北朝鮮・イランのほかに、
パキスタンとインドとの核競争が有名です。
後者に関しては印パ両国のカシミール地方における
紛争が発端になっていることは多面的にありますが、
核技術の開発に関してカーン博士(パキスタン)と
旧ソ連(およびエリツィン期のロシア)の核技術の
流出等が明確にされていない点で「静観」しております。

日本からみれば北朝鮮・旧ソ連はともに「共産主義国家」
ではありますが、両国の関与の度合いや、「中ソ対立」に
よる中朝間・朝ソ間・中朝間などの関連など複合的な
要素がからみあっているかと認識して……と書くと
新しい「登校」ネタができるかもしれませんね。

と、さりげなく「新聞部員募集」しておきます(註)。

(註)筆者自身は「降旗学園・新聞部の運営」に主導的な
   立場にないことをおことわりしておきます。
   「影の新聞部部長」が誰なのかも知りませんが、
   楽しませていただいています。
by 前世紀 (2009-04-21 04:59) 

はまちゃん

>前世紀 様

前世紀様の食べてはる胡麻豆腐は(豆腐を変換したら等麩に、、(笑))、うちのではありませんよ。ライバル会社?
の製品かも。(笑)

当社は自社での店頭販売と発送のみで、どこにも卸しておりません。
ご所望の際には、当店まで足を運んで頂くか発送のご注文よろしくお願いします。
あ、8月8日にOKが出たら会場に送るつもりですので、
参加の予定なら、お口に入れて頂けるかも。

一点、コメント欄から指摘させてもらいますね。(コメント欄かい!)
胡麻に関しては、先物取引はなされておらず現物のみです。
よって作物の出来に一番左右されます。
って事は、気候変動も身近な問題なんですが
そうなってくると、収拾がつかなくなってきます。

いつの時代も、世界は問題を沢山抱えてるって事ですね。
by はまちゃん (2009-04-21 07:21) 

oyasan

>前世紀さん

レスいただき ありがとうございます。
遅くなりました。

おやさん、深く考えてのコメントというより、いつも 報道というものを 少し斜めに見る癖があります。全幅の信頼をおいてないというか。
どこかしこ 大本営発表的なものがあるんじゃないかなぁという感じです。


それにしても 丁寧なレスで すばらしいですねぇ。
けぇさんとかも そうだけど、みんななかなかデキルコトじゃないことに挑戦されてるなって思います。

おっと、休憩時間が終わるので、この辺で・・・
by oyasan (2009-04-21 12:58) 

前世紀

> はまちゃん 様

> 前世紀様の食べてはる胡麻豆腐は(豆腐を変換
> したら等麩に、、(笑))、うちのではありま
> せんよ。ライバル会社?の製品かも。(笑)
>
> 当社は自社での店頭販売と発送のみで、どこにも
> 卸しておりません。

あ、失礼しました(笑)。
「いつもおいしくいただいております」と
断定的に書かなくて助かりました。
私事ですが、みずなす(水茄子)ならば貴店の
お世話になっているかもしれませんが、胡麻豆腐の
入手ルートを考えると貴店の「宿敵」に舌鼓を
うっているかもしれません(汗)。

「豆腐」と申しましても色々と種類があります。
食べ方一つをとってもわさび醤油をつける食べ方も
あれば……と思いつく限り書いても
はまちゃん様には「当社(当店)の胡麻豆腐は
××して食べるのをおすすめしています」と
つっこまれるかもしれません。

> あ、8月8日にOKが出たら会場に送る
> つもりですので、
> 参加の予定なら、お口に入れて頂けるかも。

もし実現すれば、参加(註)される方には非常に
羨ましいですね。とはいえ、予算と都合等が
うまくいけば筆者も貴店の胡麻豆腐に舌鼓を
うつことになるかもしれません。

(註)「8月8日」とは、SNSサイト"mixi"の
   「降旗学 コミュニティ」で議論されている
   オフ会の企画のことです。

●礼節・マナーを欠いた「不適切なレスポンス」
 を試行的にしてみます。
 はまちゃん様に失礼に事前にお詫びします
 とともに、「不適切なレスポンス」をする理由も
 後述します。

> 一点、コメント欄から指摘させてもらいますね。
> (コメント欄かい!)
> 胡麻に関しては、先物取引はなされておらず
> 現物のみです。


「あなたの意見はわかりますがね、と理解の
姿勢を見せたあとで必ず否定に入」り、
「その否定が、すなわち自説の押しつけへと
発展してゆく」という構成を援用する形で
以下の文章をつづりますが、ご寛恕ください(註)。

(註)引用符をつけた部分は、降旗学 校長の
   寄稿文(登校文)『重い槍とまごころの文章』
   よりの引用です。
http://manabiya-hokago.blog.so-net.ne.jp/2009-04-17

実は、「先物取引」に言及しましたのは、
「降旗学園 新聞部」の読者層を意識したものです。
"NBonline" にトラックバックがはられていますので、
読者層も"NBonline"のほか『日経ビジネス』
『日本経済新聞』等だけでなく、他メディアを通して
経済問題に関心が高いだろう、という認識が前提に
基づいております(←なに、このエラソーな書き方)。

「全ての農産品が商品先物市場での取引対象に
なる」という断定的な見方をされている方はほとんど
おられないでしょう。ただ、価格形成のお話が出てきた
際に「商品先物市場」を連想される方も少なくない
かもしれない、という認識のもとで言及した次第です。
その証拠に、「胡麻の商品先物市場が存在する」
といった記述を筆者は明記しておりません。

……などと読み手が不愉快になるような書き方を
しなくとも、はまちゃん様が筆者のレスポンスに
目を通してくださった上に、至らぬところを指摘して
くださった御礼を正直に書けばよいのに、などと
邪な(よこしまな)ことを考えています。

なぜこのような書き方をしたかといえば、
「降旗学園 新聞部」での活動内容の中で
「悪例を示す」ということを通して情報発信者・
情報受信者にとって「マナー」「ルール」を
考える機会を実例でもってご提供できたら幸い
だと思ったためです。

故意に「不適切な発言」をしてしまいましたこと
を、重ね重ねはまちゃん様に謹んでお詫びします
とともに、拙レスポンスにツッコミをいれてくだ
さった御礼を申し上げます……というのが本音
です。実は実話です。


> oyasan 様(おやさん 様)

> 報道というものを 少し斜めに見る癖があります。
> 全幅の信頼をおいてないというか。
> どこかしこ 大本営発表的なものがあるんじゃ
> ないかなぁという感じです。

なるほどそうですね、……の後に上記のような
「不適切なレスポンス」は踏襲しません(笑)。

新聞には「社説」がありますが、新聞社に限らず
「不偏不党」を標榜しても「社論」のようなもの
はあるかと思われます。
「社論」は時として「各メディアの主張の軸」にも
なりえて、時として「偏った報道」にも作用する
かと考えています。

「事実を客観的に報道する」というのは「もっとも
らしい主張」だと思いますが、現場を目の当たりに
された記者の息遣いなどが文章のどこかに反映され
なければ「何も伝わるものがない記事」になるような
気がするからです。

かくいう筆者は、『読売新聞』(大阪市内版)
が阪神タイガース球団の最大の情報源です。
隣の紙面には「読売巨人軍絶賛の大本営報道」が
大々的に出ているような気がするのですが(笑)、
読んでいません。……と、阪神タイガースの
ファン(信者)歴としては20年以上のキャリアを
こえる筆者自身は「偏向的な読み方」をして
います。
by 前世紀 (2009-04-21 23:00) 

嫁は上海

関西では生まれるとすぐに黄色と黒のツートンカラーの産着に包まれます。子守唄は六甲おろし&各選手の応援歌です。そして、遊び道具はジェット風船と応援グッズです。なので、頭の中には野球=阪神がインプットされます。そして、2003年以前まではウサギは悪魔の化身でオレンジ色は悪魔の色と覚えさせられていました。また、2003年以前はプロ野球は4月に開幕し、GW明けには終わるとも教わっていました(これを野村の時代と言います)。また、その前の時代はプロ野球は2位が一番なんだとも教わっていました。なので、1985年の1位は教団員も意味がわからずに神宮球場(東京の甲子園)で引き分けたときにヤクルト教団員に教えてもらいました。信者は優勝マジックなんて知らないのでマジックが0になるまで知りませんでした(信じてなかった)。阪神教団は最後に信者を裏切るのが得意だったからです(名古屋の新幹線事件または中村の悪夢と言います)。さらにその当時は関西のローカル教団と東京では認識されていて、1位になる祭礼をお台場TVが中継せずに延々と定時番組を流し、お台場TVの電話がパンクしても無視していました。やっと祭礼のすごさがわかって歌番組をやめて放送しました。2003年の祭礼では、教団員に神が乗り移り、7月には優勝マジックが出ましたが得意の戦術で信者に我慢と忍耐を教えました。2005年の祭礼は省略・・・・ 2008年には得意中の得意な戦術で信者を弄びました。これで信者もここ数年の出来事は夢だったということを悟りました。 教団員36年の嫁は上海です。
by 嫁は上海 (2009-04-22 01:15) 

前世紀

> 嫁は上海 様

よくよく考えれみれば当学園の校長は××氏(註)
ですし、校長でもあり最近では草野球に関する著書を
上梓された「××氏のファンがご覧になるページ」
でもあるという点を忘れてはなりませんね。
自身の不明をお詫びしますとともに、「モノカキと
しての××氏と、××氏の著書・コラム等を愛読
する方々」を意識しながら「阪神ファン私論」
を展開します。

日本のプロ野球に知悉されている方でも
「阪神タイガースファン」でないとわからない
符牒等があるかとお察ししますが、
ご寛恕ください。

(註)「××」と書いて「伏字には著者の名前が
   入ります」という主旨の表現は、降旗学 氏
   が"NBonline"で『デキルヤツノ条件』や
   『シネマde青春』(後半部分の戯言)等で
   よく使われるフレーズです。

同じ教団(阪神タイガース球団)の熱烈な信者
(ファン)として反論させていただきます(笑)。
はたからみると「誹謗中傷」「内部闘争」のよう
に読めるかもしれませんが、嫁は上海様の
阪神球団愛を感じましたのは実話です。


まず、嫁は上海 様の1行目から筆者は
「違います!」と反論の第一声ができます。

> 関西では生まれるとすぐに黄色と黒の
> ツートンカラーの産着に包まれます。

第一に、筆者が阪神教団に入信したのは
1987(昭和62)年です。ゆえに「黄色と黒」
というのは入信当時の記憶をもとにすると
「古い映像でみられる色」であって、
個人的経験からすると「白色と黒」の「タテジマ
模様」です。もちろん、今は異なるでしょう
し、筆者が入信した当時にもメガホンの色(黄色)
や法被(はっぴ)などの球団グッズには
「黄色と黒」を基調としたものが少なからず
存在していたことは否定しません。ただ、
「産着」というからには甲子園球場等の
阪神主催試合であるユニフォームの色を
看過すべきではないという認識のもとで
反論させていただきました。


第二に、筆者は「英才教育」をうけており
ません。仏壇と神棚とクリスマスツリーが
同居(?)している筆者の実家の「宗教教育」
は中立的なものであり(笑)、父が阪神球団信者
であるということを知ったのはだいぶ後です。

父に甲子園球場に何度も連れていってもらい
ましたが、筆者が主体的に自分の意思で頼んだ
ものであり、「阪神ファンになるための英才教育」
はうけておりません。

その意味で、

> 子守唄は六甲おろし&各選手の応援歌です。

という見方には賛成できません。
「子守唄」ではなく、自分で歌い、叫ぶものではない
でしょうか。甲子園球場に行く機会は年に1-2度
だった筆者ですが、自宅でメガホンをふりかざして
応援していました。

……と書くとどのような豪邸に住んでいるのか
と誤解されそうですが、近隣住民の「視聴率」
が高いので、老いも若きも阪神球団の戦況に
よって叫び声があがっていた(当時)ため
近隣トラブルにはなりませんでした。

1985年のもようは筆者が覚醒する以前の話
ですので嫁は上海様のご高説を拝読するより
ほかありません。とはいえ、……

> 阪神教団は最後に信者を裏切るのが得意
> だったからです

という表現は「いただけません」(笑、註)。
失礼ながら、1985年・2003年・2005年の祭礼を
嫁は上海様は混同されていませんか。

1985年だけが「日本一」になった記念年で
あることは教団員歴22年の筆者でも知っています。
嫁は上海様の書き込みを拝読する限り、
1985年の「祭礼(優勝)」はリーグ優勝
(セリーグ制覇)のもようを書かれているよう
ですが、1985年を知らない筆者としては「1985年」
といえば神宮球場よりも西武球場での日本シリーズ
での勝利の意義があるという認識にたっています。

すなわち「日本一になった」ことが歴史的意義が
大きいと認識しており、これに関する記述が
欠落しているようですが、いかがでしょう。

(註)「『いただけない』のなら『いただかなけれ
   ばいい』」というのは降旗学氏がコラム等で
   使われるフレーズです。

また、個人的には久慈・亀山・新庄・弓長・田村
(いずれも敬称略)1992年は記念すべき年です。
もう少しで優勝できそうでしたが、「優勝が絶望」
だと思ったときにペネントレース終盤で7連勝し、
甲子園球場で対ヤクルト戦で最後のバッター・久慈が
内野ゴロに討ち取られた時は「無念」でした。

ただ、それ以上に「無念」だったのは敵将監督である
野村ヤクルト監督(当時)に阪神教団員同志が
「帰れ」コールを浴びせた時です。当時の筆者は
中学一年生でしたが、「敵対相手への敬意を払った
上で戦うべき」ということを学校の国語の先生(註)
に教わった一人として非常に残念でした。

(註)熱烈な教団員同志の恩師ですが、「ホームラン
   を打ってもガッツポーズをすることは対戦投手
   に対して失礼にあたる、という考えから掛布
   はガッツポーズをしないという」と学年集会
   でスピーチされていました。
   なお、掛布氏が解説する際には「巨人寄りの
   発言が耳障りなので音声を消去して観戦して
   いる」と授業中に話されていましたが。
   ちなみに、筆者自身の「文章記述力」は
   この先生にお世話になった点が多いことを
   おことわりしておきます。

脱線しましたが、「優勝しなくとも1戦1戦を大切
にする」「試合終了まで諦めない」というのが
1987年に入信した筆者が、阪神教団(?)から
教わったことです。上記理由から、

> 2008年には得意中の得意な戦術で信者を
> 弄びました。

という見解には真っ向から反対します(笑)。
「大失速」はありましたが、北京五輪で主力選手
が抜け落ちた上に、五輪後には主力打者が
戦線離脱するなど、致し方ない理由があるという
のが個人的な認識です。

北京五輪をめぐっては、阪神教団の枢要な
地位にある星野氏にその責任をおしつけるのは
簡単です。ただ、星野氏には「五輪監督」という
職責があり、「国益」と「球団益」との
はざまで戦う北京五輪で金メダルを奪取するには、
「国内ペナントレースを全試合中止する」くらい
の「挙国一致体制」をととのえる必要があった
と認識しています。

北京五輪期間中および終了後に阪神球団の
主力選手の離脱を余儀なくされた岡田監督(当時)
にも、同様の理由で「責任なし」と認識して
います(註)。もちろん、真弓監督も好きですが。

(註)2008年の「大失速」(阪神球団が優勝でき
   なかったこと)に関して、責任問題という
   切り口は筆者が勝手に持ち出した議論で
   あることをおことわりしておきます。

「G20」「金融危機」「テロ対策」をタイトルに
据えた拙稿からどーしてこのように自身の
「阪神ファンとしての誇り」を吐露することに
なったのかよくわかりませんが(苦笑)、
1987年―2002年の「長期低迷時代」を原体験
として「教団員」でありつづけている筆者の
立場から、反論した次第です。

上記反論をもってしても、

> 教団員36年の嫁は上海です。

と阪神教団への信仰心篤き、嫁は上海様と
筆者の間には「ジェネレーションギャップ」
があるに過ぎず、阪神教団への同じ価値観や
認識を共有できずとも「阪神タイガースを
応援する」という最も重要な根幹部分を
共有できると信じております。


追伸。
筆者自身の親しい友人の中には何人もの
「アンチ阪神」「(プロ)野球無関心層」
がいることを念のためおことわりしておきます。
by 前世紀 (2009-04-22 03:08) 

ch-k

前世紀さん

ここで、コメントへのレスされている前世紀さんは、本文記事を登校した前世紀さんですよね?

ホントに同一人物なの?

っていうくらいテイストが違ってます。まったく別人みたいです。

こんなこと言っちゃ大変失礼だとは思うんですけど、コメントレスされている前世紀さんの方が、本文記事を登校された前世紀さんより数段魅力的です。いいです、すごく。やわらかくて温かい。

ここでコメントレスされている語り口ならば、難しい内容の記述であっても、読み手が受け取りやすいものになりそうな感じがします。そう、こなれた文章になる、と思います。

いいなあ、これって。

by ch-k (2009-04-22 13:06) 

kk

前世紀様

・・・「軍事転用可能な民生用技術等が……」という観点
から時として新聞沙汰・・・ よくあるのが北朝鮮への遠心分離機等の違法輸出ですね。
兵器、とだけ書いたのは私の間違いですね。兵器やその開発に伴って高度化された技術、と書けば正解に近くなると思います。
青銅器・鉄器の生産技術は青銅製や鉄製の武器の生産により高度化され、民生用の農具等の生産に応用され、農業生産性を飛躍的に伸ばしました。近いところでいえば航空機・ジェットエンジン・レーダーの技術も、核兵器(ウラン濃縮等)の技術もその後民生用に転用されています。宇宙開発もミサイル技術が使われています。北朝鮮が衛星打ち上げだというのもこのためですから。

私がいいたいのは、
1.北朝鮮を反面教師に軍事費に国家予算を振り向け過ぎてはいけないことを理解しましょう。
2.暴発を防ぐためといいながら、北朝鮮の国家財政を過剰に助けることはやめましょう。それによって結局は北朝鮮がさらに軍事費に金をつぎ込むことになるから。ーこれについては日本は現在食料支援等を凍結しているようですので問題ないですが。

ただし、北朝鮮の子供たちが多数餓死するかもと考えると、悩む。小市民だし、私。
by kk (2009-04-22 15:23) 

NO NAME

>故意に「不適切な発言」をしてしまいましたこと
>を、重ね重ねはまちゃん様に謹んでお詫びします
>とともに、拙レスポンスにツッコミをいれてくだ
>さった御礼を申し上げます……というのが本音
>です。実は実話です。

いえいえ、スコップよりも重機を借りたい気分です。
やっぱりおいらはデキナイ奴。きれいに踊らされてます(笑)

最後に、”うち”の胡麻豆腐では和三盆糖又は黒蜜をかけて食べるというのが
最近のお勧め。デザートとして最適なんですよぅ。
ただ、他社のでは試した事がありませんので悪しからず(^^)
by NO NAME (2009-04-22 15:59) 

こぼたん@タイガーマスク

せっかくの記事だということでレスする機会をうかがっていたのですが、ようやく出番がやってきたので、我が軍はここに参戦することを宣言するものである。

> 関西では生まれるとすぐに黄色と黒のツートンカラーの産着に包まれます。

反論の余地なし!だって、ホワイトタイガーはもういない。ブラックだって、ビッグだって、キングだって、えっとタイガーザグレートだってやっつけたんだぞ。いつの時代だってユニに光り輝く虎のエンブレムが黄色と黒である限りにおいて、1億2千万の虎キチの総意として、嫁は上海様に一票を投じるものである。

>「子守唄」ではなく、自分で歌い、叫ぶものではないでしょうか。

いや違う。子守唄だ。だって、私がチビに仕込んだのは、やはり六甲颪なのだ。それを公衆の面前で実践してしまって拍手までいただいたのだぞ。恥ずかしいだろ。自分で歌い、叫ぶのでは遅いのだ。英才教育こそが必要なのだ。それでこそ、お遊戯であろうが、カラオケであろうが、いつでもどこでもまずは六甲颪というパブロフの犬となれるのだ。そんなことでは伊達直人にはなれないではないか。

>阪神教団は最後に信者を裏切るのが得意
うむ。これは筆者様に同意だ。いただけません。裏切るのではないのです。やっちまうのです。いいとこまでいきそうなのに、やっちまうのです。デキナイヤツなのです。デキナイヤツほど可愛いのです。だから、むしろ期待どおりなのだ。

>すなわち「日本一になった」ことが歴史的意義が大きいと認識しており~
いいえ、もうおなか一杯。リーグ優勝まであーた、何年待ったと。もうね、リーグ優勝だけでミラクル。ようやったやんか。あのデキナイヤツらが。ほんま、わしはうれしい。と涙してから、また地獄の時代が延々と続くあたりが、可愛いのだ。

> 2008年には得意中の得意な戦術で信者を 弄びました。という見解には真っ向から反対します(笑)。

だから、あれが本来の美しい姿なんだってば。食い下がるけど、一歩たりぬ。あと一歩がぁ。ぐわぁぁぁぁん。

正直、最近の強さには物足りないつーか、弱い弱い弱い時代を経て爆発ってなドラマが欲しいところだーね。読売なんて、ほれ、あれでしょ、メイクミラクルとかなんちゃらゆーてはるけど、そんなん1年のドラマやん。10年スパンで虐げられて虐げられて耐えて耐えて、親の代からこの代へ無念が受け継がれるなかで、たまりにたまったマグマが人々の幸せを乗せて月まで波動砲発射ってな壮大なドラマが欲しいのねん。

>阪神教団への同じ価値観や認識を共有できずとも「阪神タイガースを応援する」という最も重要な根幹部分を共有できると信じております。

よろしくお願いします。

とまぁ、理屈もへったくれもない反論もたまにはええっしょ?

それはそうと、北朝鮮の政治体制が崩れたりしたら、いずれ発生するであろう難民問題をどう取り扱うのでせうか。といった愛もへったくれもない分析もしておかないとなんて気もするけど、してるんでしょうねぇ、誰かが。でも、周辺国家の覚悟とでも申しましょうか、そこんとこの整理はどういう状況なのでしょうか、なーんて難しいことをおそるおそる聞く私は小市民なのだろうな。では大市民とはどんなだ?悩む。以下略。
by こぼたん@タイガーマスク (2009-04-22 16:25) 

はまちゃん

はぁ、、、やっちまってるよ、、

二つ前のNO NAMEはおいらです、、失礼しました、、、
by はまちゃん (2009-04-22 17:56) 

嫁は上海

 あら・・・・ 初めて書いたのに、問題起こしちゃったかな??
たしかに1985年の優勝は、リーグ優勝で感激でした。なんせ、ピッチャーゴロをファーストが取った習慣にそれこそ・・・・ それこそ・・・・ 自然に涙が!! 21年間の鬱積が!!(私は半分ぐらいですが) なので、日本シリーズはグリコなんです。
 六甲おろしは携帯の機種が何に変わっても必ず着信音に設定します。ただ、東京のパブでは歌えないです。ラビット狂団員の方々が多すぎて、酒が入ってる場合にはヤバイこともありますから!!
 P505iの2003年優勝バージョンは永久保存してます!!
 と、本質は北朝鮮問題でしたね。 今回の騒動で日本は手の内をさらけ出し、誤情報なんて醜態までして、ますます交渉上手な北の思う壺じゃないかと思います。
 体制崩壊で一番困るのは中国でしょうね。今でも相当多数の密かに入ってきた人が居るわけだし・・・・ 密かに来ちゃう人ってのはどこの国でも問題になってるわけだしね。 日本は密かに来ちゃう人に対しては見つかった場合には大問題になりますが、見つからないで10年以上住むことも出来ちゃうんですよね。 どこからどこまでを取り締まれるかって相当な難題だと思います。 なんかの番組で入管Gメンが全国に400人ぐらいって聞いたことがあります。この人数で内偵から逮捕までするのは無理だと思いますがどこまで増やせばいいのかもわかりません!
 入国審査の時の指紋制度も掻い潜った人がいるってどこかの記事で読みました。
 舌足らずな書き方が多いと思いますが容赦してね。

by 嫁は上海 (2009-04-22 23:31) 

嫁は上海

 おっといけねえ・・・・
「「G20」「金融危機」「テロ対策」をタイトルに据えた拙稿からどーしてこのように自身の「阪神ファンとしての誇り」を吐露することになったのかよくわかりませんが」に対し返事をしてませんでした。
 単にウィリアム・テルからの連想で、甲子園のファンファーレ3連発を思い出し、書き出したら止まらなくなっちゃったのよねぇ。。。。
 宇野さんのおでこ事件とかが走馬灯のように!
それほど、あの祭典は青天の霹靂だったんです。

 で、気付いたら【送信】をクリックしてました。
 なので、深く考えないでね・・・・

by 嫁は上海 (2009-04-22 23:53) 

おやさん

いろんな No Name さんが いらっしゃるのね(笑


>前世紀さん
「事実を客観的に報道する」というのは「もっとも
らしい主張」だと思いますが、現場を目の当たりに
された記者の息遣いなどが文章のどこかに反映され
なければ「何も伝わるものがない記事」になるような
気がするからです。


息づかいのあるようなタフな記事、実際の新聞にはすくないですねぇ。もっと堂々と、もっと客観と主観を上手に分ける、そんな文章が自分も書きたい!!

ちなみに、おやさんは神戸新聞でカープ情報を入手してました。スポーツ面はほとんど虎でしたなぁ。なつかしいw
by おやさん (2009-04-23 01:02) 

前世紀

はじめに。
原則としていただいたコメントの順にしたがって
レスポンスしておりますが、
テーマによってはレスポンスは複数の方にまたがって
いる可能性があります。

ご関心のある方は全ての筆者のコメントを
目を通してくださ……らなくてもよいように、
註釈をいれるなどしております。
「重複した表現・註釈が繰り返されて読みにくい」
という方もいらっしゃるとはお察ししますが、
「ご関心のある単語・記述に関して局地的に
目を通す方」を想定しての記述であることを
ご了解くださると幸甚です。


> ch-k 様

> ここで、コメントへのレスされている
> 前世紀さんは、本文記事を登校した前世紀さん
> ですよね?
>
> ホントに同一人物なの?
>
> っていうくらいテイストが違ってます。

ホントのホントのホントに同一人物です。
「深夜にインターネット放送を聴きながら」
という状況も同一です。
さすがに、配信されているニュースは
異なりますが。

本文記事を書いている際には「記述内容に
対して『誠実』である」ことを至上の目的
にしていました。レスポンスを書かせて
いただいている際には、「いただいた
コメントおよびコメントを書いてくださった
方に対して『誠実』である」ことを至上の
目的にしております。

ただ「誠実」であろうとしてもコメントを
いただいた方が「携帯電話端末でご覧になって
いる場合」など、「誠実」が仇となって
いるかもしれない、という憂慮も感じています。

> こんなこと言っちゃ大変失礼だとは思うん
> ですけど、コメントレスされている前世紀さん
> の方が、本文記事を登校された前世紀さんより
> 数段魅力的です。

「失礼」だとは滅相もないことです。
「誠実」を向ける方向がモノ・コトに対する
ものか、ヒトに対するものか、という大きな
隔たりがあります。
「突貫工事で平日に急いで仕上げた」という
事情がなかったとしても、「初登校」の拙稿は
上述のような感じになっていたと思われます。

さすがに「学術論文」「法的文書」では
いただいたコメントへのレスポンスへの書き方
は出来ない(許されない)側面が多いかと
思いますが、ch-k様が指摘されている

> ここでコメントレスされている語り口
> ならば、難しい内容の記述であっても、
> 読み手が受け取りやすいものになりそうな感じ
> がします。

という点は同感です……が、後述の
「阪神タイガース私論」では「温かい」という
より「熱い」語り口(?)になっているかと
思われます。


> kk 様

「軍事転用可能な民生技術等」に関しまして
青銅器・鉄器にまでさかのぼった補足説明
ありがとうございました。
「北朝鮮問題」という一地域の問題ではなく、
kk様の書き込みにより、より広い視野で物事を
理解する判断材料が増えたと認識しております。

> 私がいいたいのは、
> 1.北朝鮮を反面教師に軍事費に国家予算を
> 振り向け過ぎてはいけないことを理解
>   しましょう。
> 2.暴発を防ぐためといいながら、北朝鮮の
> 国家財政を過剰に助けることはやめましょう。
> それによって結局は北朝鮮がさらに軍事費
> に金をつぎ込むことになるから。
> ーこれについては日本は現在食料支援等を
> 凍結しているようですので問題ないですが。

と総括されていますが、議論の余地があります
ね……ということはkk様が記述された

> ただし、北朝鮮の子供たちが多数餓死する
> かもと考えると、悩む。小市民だし、私。

という一節にあらわれている、と拝読しました。
戦後日本の高度経済成長の背景には「巨額な
軍事費を支出することなく、(戦後直後には
「傾斜生産方式」など特定の基幹産業への
予算配分方式、田中角栄政権に代表される
新幹線や高速道路等の公共事業への財政積極
投入政策)経済政策に予算を投入することが
できた」という説もあります。

前述の財政政策が実現できた背景には、
米ソ冷戦を背景とした日米安全保障条約等に
もとづく「米国の軍事政策」も無視できませんね。

ちなみに、第二次世界大戦直後の米ソ冷戦に
目を向ければ、「ソ連が欧州に侵攻した際、
大量の人員と予算を必要とする陸上兵力を
投入するよりも、核兵器開発によって敵対相手
に脅威を与えた方が『割安』である」という
見方もあります。

……なんてことを書くと「安全保障は
『複雑怪奇』」という昭和初期の平沼元首相
の言葉を繰り返すことになりますが(汗)。


> はまちゃん 様

"NO NAME"(コメント送信時に投稿者名の入力
漏れ) の件はどうぞお気になさらないで
くださいませ。
いただいたレスポンスを「下書き」した上
で「登校(投稿)」しておりますが、
もしかすると筆者自身もやりかねないミスです。

また、はまちゃん様の書き込みを拝読する
限り「発言内容に責任をもっておられている」
ことが伝わっております。
……もっとも、「降旗学園」で「定期試験」
が実施されて「無記名」ですと採点の際に「0点」
にされるかもしれませんが(笑)。


また、「事前予告」していたとはいえ、
「不適切なレスポンス」にご理解ください
まして本当にありがとうございました。

> 最後に、”うち”の胡麻豆腐では和三盆糖又
> は黒蜜をかけて食べるというのが最近のお勧め。
> デザートとして最適なんですよぅ。

「最後に」とおっしゃらず、どんどん宣伝
してください。たしかに、当新聞記事では
下部の書き込みになりますので「多くの方の
目に届かない」可能性があります。

ただ、「降旗学園」では「新聞部」の活動として
写真添付OKで「記事募集」がされています。
「当記事のコメント欄に書き込んでください」
とは申しませんが、「他社への誹謗中傷を
目的としない」「明らかな営利活動目的」で
なければ御社(貴店)の記事が「登校」されれば
是非とも拝読したいです。「新聞部」の活動
としての是非についてはけえ校長代理閣下
と「影の新聞部部長」が判断されるかと
思われます。

もっとも「新聞部の活動」としては「不可」
であっても校長先生の目の関心をひきつける
ことができれば、降旗学『長目飛耳』
("NBonline"、連載終了コラム、のち書籍化)
のような感じでコラム等のかたちで掲載されても
驚かないというのが、限られた情報と不勉強
な筆者の私見です。

私事で恐縮ですが、「胡麻豆腐」といえば
「わさび&醤油でいただく」という先入観を
もっておりましたので、はまちゃん様の
書き込み内容に驚いています。

「杏仁豆腐(アンニンドウフ)」は別として、
「豆腐を『デザートとして』食べる」という
発想が新鮮でした……などと書くと
「食」に関する無知を露呈する結果になりかね
ませんが(汗)。


> こぼたん@タイガーマスク 様

阪神タイガース論に対する「参戦表明」と
「宣戦布告」をしかと承りました(笑)。

>> 嫁は上海 様 記述部分
>> 関西では生まれるとすぐに黄色と黒のツートン
>> カラーの産着に包まれます。

> こぼたん@タイガーマスク 様 記述部分
> 反論の余地なし!だって、ホワイトタイガー
> はもういない。(中略)いつの時代だって
> ユニに光り輝く虎のエンブレムが黄色と黒
> である限りにおいて、1億2千万の虎キチの
> 総意として、嫁は上海様に一票を投じるものである。

やっぱり賛成できません(爆)。
筆者自身の「小学生時代の夢」は
「天理高校を卒業して阪神タイガースに
入団する」という実現可能性ゼロの「夢」だった
からです。

「天理高校」の名前を出したのは、1990年に
奈良の天理高校が夏の甲子園で優勝したため
です。学年が数年違えば「天理高校」ではなく
「PL学園」や「智辮学園(和歌山)」になった
かもしれませんが。

「紫色で『天理』と書かれたユニフォーム
に袖を通し、『白と黒のタテジマのユニフォーム』
に袖を通す」のが個人的な「夢」でした。
母方の実家が奈良県ですので、「奈良県代表・
天理高校の優勝」はインパクトが大きかった
です。

>> 前世紀(筆者) 記述部分
>> 「子守唄」ではなく、自分で歌い、叫ぶものでは
>> ないでしょうか。

> こぼたん@タイガーマスク 様 記述部分
> いや違う。子守唄だ。だって、私がチビに仕込んだ
> のは、やはり六甲颪なのだ。それを公衆の面前で
> 実践してしまって拍手までいただいたのだぞ。
> 恥ずかしいだろ。自分で歌い、叫ぶのでは遅いのだ。

(註)「六甲颪(ろっこう おろし)」とは、
阪神タイガース球団歌のことです。

「教育方針」に容喙する意図はございません
が、「英才教育」もうけずに「自分で歌い、叫ぶ」
だけで「大学4回生の時に、阪神ファンで知られる
教授を囲んで『甲子園観戦ツアー』を企画・実行
した(2002年)」人間がここにおります。

当時は「阪神=人気は高いが勝負弱い球団」
だったため、こんな企画も実現できたと認識
しています(今の時期に同じ企画を実現するのは
難しいと認識しています)。

それにしても、「公衆の面前で実践してしまって
拍手までいただいた」ことを「恥ずかしい」とは
思わない筆者は、不思議な存在なのでしょうか(汗)。

今はフリガナがつけられているのかもしれ
ませんが、筆者自身が甲子園球場で《六甲おろし》
を「斉唱」する際にも「颯爽」「蒼天」「覇気」
などのほかに2番・3番の歌詞に登場する難解漢字
(たとえば、「幾千度」)にもフリガナがつけられて
いませんでした。その意味では、《六甲颪(おろし)》
を一つとっても「自主的に学ぶ意欲」が不可欠では
ないでしょうか……と、客観的にみると「喧嘩して
いるようにみえる」かもしれませんが、プロ野球愛好家
の方には「タイガース愛の発露」ということで
ご寛恕ください(笑)。


> リーグ優勝まであーた、何年待ったと。
> もうね、リーグ優勝だけでミラクル。

同感です。2003年優勝時には「リーグ優勝」の
喜びが盛大に祝われていましたが、2005年には
「日本シリーズに勝つのが当然」という雰囲気
が一般的になっているような一種の違和感を
おぼえていました。

日本シリーズでは千葉ロッテにボロボロに
やられましたが、日本シリーズ敗北後に
「リーグ優勝に乾杯!」と発言できるなど、
何だか肩の荷がおりたような不思議な安堵感を
おぼえた記憶があります。

> 正直、最近の強さには物足りないつーか、
> 弱い弱い弱い時代を経て爆発ってなドラマが
> 欲しいところだーね。(つづく)

このくだりには、感動しました。
「その通りですね」「全く同感です」といった
月並みな表現しか思いつきません。


と、ここから北朝鮮問題をからめた問題を含めて、
嫁は上海様へのお返事の内容が混在します。


> 嫁は上海 様、こぼたん@タイガーマスク 様

> こぼたん@タイガーマスク 様 記述部分
(2008年の「大失速」に関して)
> だから、あれが本来の美しい姿なんだってば。
> 食い下がるけど、一歩たりぬ。あと一歩がぁ。
> ぐわぁぁぁぁん。

嫁は上海様のコメントに登場しました
「野村監督(当時)の4年連続最下位」に
ついて言及しようかと思いましたが、
問題を蒸し返す非礼をお許しください(爆)。

結果として「野村政権期」は散々な結果に
終わりましたが、一ファンとしては十分に
楽しんでいました。

「左打打者のおさえには遠山投手をぶつける
ために、右打打者の際には『一塁手・遠山』に
ポジション交代をする」といった、「野村采配」
が鮮明に残っています。

遠山投手の局地的な起用で、巨人の
ゴジラ松井(当時)を完全に封じ込めたという
記憶があります。「遠山VS松井」の対戦成績
は手元にありませんが、現役メジャーリーガー
真っ青なデータが出てきそうな気がします。

今では阪神の主力選手である金本アニキ(当時、
広島)も、「連続フルイニング出場記録」の
スタート地点は「阪神・遠山投手の登板」が
きっかけだったような……。

> 嫁は上海 様 記述部分より
> あら・・・・ 初めて書いたのに、問題起こし
> ちゃったかな??

多分、大丈夫だと思います。
少なくとも、筆者のもとにはけえ校長代理閣下
や「影の新聞部部長」(謎の人物)からお叱り
等をいただいてません。
お二人(背後関係は不明なのでそれ以上の人数?)
が「アンチ阪神」「熱烈な巨人ファン」である
可能性を否定できませんが(笑)。


> たしかに1985年の優勝は、リーグ優勝で感激でした。
> なんせ、ピッチャーゴロをファーストが取った習慣
> にそれこそ・・・・ それこそ・・・・ 
> 自然に涙が!! 21年間の鬱積が!!
> (私は半分ぐらいですが) なので、日本シリーズは
> グリコなんです。

「日本シリーズで西武球団を破ったことは『(グリコの
おまけ)』である」という意味ですね。
このくだりを拝読して、嫁は上海様が
「1985年・2003年・2005年」を「祭礼」とされた
理由を想像できました。
「1987年に入信した筆者の個人的な経験」としては、
「熱烈な阪神タイガースファンであることがひしひし
と伝わってくる、『嫁は上海様』の発言のご真意」が
わからなかったのです。

前述の内容と重複しますが、「リーグ優勝の感激」
は文字通り「筆舌につくしがたい」ものです。

> 「「G20」「金融危機」「テロ対策」をタイトルに
> 据えた拙稿からどーしてこのように自身の「阪神ファン
> としての誇り」を吐露することになったのかよくわかり
> ませんが」に対し返事をしてませんでした。
> 単にウィリアム・テルからの連想で、甲子園の
> ファンファーレ3連発を思い出し、書き出したら
> 止まらなくなっちゃったのよねぇ。。。。

拙稿をお読みくださり……という堅い挨拶は抜き
にしまして、「ウィリアム・テル」を通じて
「阪神甲子園球場」が伝わったことが嬉しいです。

拙稿では「ウィリアム・テル」を別の意味で
使っていますが、1987年より以前のことは知らない
からです。

「甲子園のファンファーレ3連発」とは、
巨人・槙原から奪ったバース・掛布・岡田(敬称略)
による「バックスクリーンへの3者連続ホームラン」
のことでしょうか。

この映像はここ○年間(○○年間?)見ていません
が、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
生の体験として「思い出」すことができる
嫁は上海様が羨ましいです。

ちなみに、豪快なホームランをかっとばすのも
好きになれると思いますが(未経験なので語尾を
濁しましたが)、「継投策」「盗塁などの小技」を
積み重ねる今のスタイルも好きです。

……というノリで書き続けると怒られるかも
しれませんが、


> おやさん 様

> ちなみに、おやさんは神戸新聞でカープ情報を
> 入手してました。
> スポーツ面はほとんど虎でしたなぁ。

『神戸新聞』で「スポーツ面はほとんど虎」という
のは、一抹の不安をおぼえました。
ここで言及されている『神戸新聞』の時期は
存じませんが、阪神淡路大震災後

ユニフォームに「がんばろう KOBE」(註1)
というキャッチフレーズをつけたオリックス
球団(当時、註2)の「功績」が等閑にされていない
か不安に思われたためです。

(註1)平仮名、カタカナ、漢字、
    ローマ字(大文字表記・小文字表記)等
    の上述の表記と異なるかもしれません。

(註2)近鉄球団(当時)とオリックス球団(当時)
    が合併し、新たに楽天球団が誕生した
    という一連の球団史を意識して「当時」
    という表記をいれました。

阪神タイガース球団の本拠地も兵庫県・西宮市
ですが(球団を経営する企業所在地は大阪市内
ですが)、個人的には阪神淡路大震災(1995年)
後の復興支援活動という観点からはオリックス
球団(当時)の方がメッセージ性があると認識
しています……なんていうことを書くので
「前世紀はホンマに阪神ファンか?!」などと
言われてしまうのでしょうが(爆)、
台湾で大地震が発生した時に大豊選手が甲子園球場
で行った復興支援協力のスピーチが印象的だという
個人的な経験がもとになっているかと思います

……なんて書いたら大豊選手の古巣である
中日ドラゴンズファンの方に怒られるのでしょうが、
「大豊&矢野と関川&久慈のトレードには大反対」
でした。矢野捕手を語らずして近年の阪神タイガース
を語れないことは知っていますが、個人的には久慈選手
のファンだったのです(その後、久慈選手は
阪神球団に戻り、2003年7月にはサヨナラ安打を
放っています)。

ともあれ、

> もっと堂々と、もっと客観と主観を上手に分ける、
> そんな文章が自分も書きたい!!

おやさん様の「白旗新聞」を拝読しました。
「広島県でも安芸ではない」といった一段を拝読
して「じゃあ、備後国か?」と思ったら"BINGO!"
だったようで、拝読するうちに「備後」という
文字を発見しました。
by 前世紀 (2009-04-23 04:57) 

前世紀

●「北朝鮮」問題について


すみません。
この件に関するレスポンスを失念しておりました。
大変失礼しました。

北朝鮮では先日も「飛翔体」を打ち上げたお騒がせ
な国(註)ですが、個人的には現体制である
「『金氏朝鮮』の崩壊」を懸念している一人
ではあります。

(註)日本と北朝鮮との公式ルートでの外交関係
   などを考慮して「国家」という表現を避けました。

「ボートで漂流して青森県内に上陸した」という
事件が昨年頃にありましたが、もしもこの事件が
「氷山の一角」であるならば知らないとこで
多くの人々の命が奪われていることと同義といえ
ますから、人道的な意味でいたたまれないもの
があります。

「6ヶ国協議」という枠組みに対しても
北朝鮮の「国家」としての振る舞いは
行き当たりばったりの印象を禁じえず、
どんなに刺激的な言葉が新聞記事に並んでも
テキトーに流しています。

むしろ、中国・ロシアの発信する情報なり
声明を重視しています。
今回も「飛翔体」が打ちあがりましたが、
「(飛翔体の)軌跡を追跡する」という
ロシア外務省(ロシア大統領府だったか?)
の声明に接したときに「打ち上げは不可避」
だと確信しました。

北朝鮮とは直接的には関係ないですが、
「入国審査」「難民認定」に関しては
日本政府も立場を明らかにしにくいもよう
が垣間見えるような印象をうけます。

先日(2009年3-4月頃)に元来は「不法入国」
したフィリピン人親子に関して
「子どもが日本国内で居住することは
認めるが、両親の在留は認めない」という
判断が話題になりました。筆者がこのニュース
の第一報に接したのはインターネット放送
(BBC)でした。つまり、英国は重大な
関心をもっていたということです。

では北朝鮮のことになると、
「諸外国が関心をもつこと」に関しては
異論がないのですが(日本が真剣に取り組む
ことはもちろんですが)、「解決策は?」
となると沈黙せざるをえません。

人道的観点からは言いたいことは
山ほどあるのですが、これに関する発言
をすると法的観点・政治的観点では
「問題発言」になる論点が数多く思い浮かび
ます。

また、拉致問題に関して個人的に
「重大な関心をもっている」とは書けます
が、その具体論に言及しようとすると
些細な一言・二言がどなたかを深く傷つける
ことが想定できるだけに、「書けません」
ということになります。

「北朝鮮問題」をめぐっての個人的意見
は、中国・ロシアは「隣接する国のこと
だから、自国の国益を害することがないように
『親北朝鮮』のポーズをとって」おり、
米国は「『日米同盟』の日本にとって
重大な問題だから時間をさいている
(本音では大きな関心をもっていない)」
という消極的なものではないかと認識
しています。

韓国は、李政権の対北朝鮮外交の動向
と、韓国ウォンの急落という経済問題
をあわせて考えることは不可避だと思われ
ますので、現時点では確固たる方針は
見当たりません。
by 前世紀 (2009-04-23 05:38) 

NO NAME

んーと,気づいておきながら書かない,というのは何と言うか個人的にゃ気に食わない,というただそれだけの理由で果たしてまたもダラダラと書いていいんだろうか?などという疑問が首をもたげるんだけど,この際,気にしないことにしとこー.
しかも手持ちの槍はとっても軽いし.何しろ右手は箸より重いものを持った記憶が無いし,左手は団扇をあおぐことしか使った記憶が無いし.
コメントが遅かったのは別なところでタラタラと書いていたから,なんてのはナイショとしても,折角これだけの文章を書かはったんだ,何ぞリアクションでもせんとねぇ,というところではあるんですけど,正直,はてさて,どう書いたもんだかなぁ,と.
きっと長い文章をすぱっと書くノンフィクションライターなら,そんなことbefore breakfastなんでしょうけど.
だって,私は別にこの文章の評価者でもなければ,討論をしたいわけでもないし.単なる一読者,通りすがりのただの人.

てなことで,興味の無い人や気分を害されたくない方は「☆☆☆☆☆」まですっ飛ばしやがれ.

・・・という文面に,むかっときたら,ソルマック.

☆☆☆☆☆

Sir Winston Leonard Spencer-Churchill・・・って,きっちりとした呼び名だと長いなー.もうこれだけで50字近いんだもん.名前を200回繰り返すだけで,あっさり1万字にリーチ.よし,何度も連呼・・・というセコイことはやめてチャーチルと書いてしまうけど,この人,ノーベル賞を貰ってるんです.ご存じでした?平和賞でしょ,って?いえいえ.文学賞を貰ってるんですよ.
大学で文学を勉強したから・・・ってわけではなくって,この人,士官学校の卒業.つまりは軍人なんよ,そもそもは.第1次世界大戦開戦時の海軍大臣はこの人だったりなんかするんですけどね.
では何故に文学賞を貰えたか,ってーと第2次世界大戦後に回顧録的な文章を発表したのです.でもって,これが(正確にはこれらもひっくるめて)評価されて文学賞につながったわけで.
べ,別にノーベル賞貰ったからって,文章が上手いとは限らないんだからねっ!なんて意見があるかどうかはさておき,それなりの評価を受けたことは間違いないでしょう.流石に阿呆にはくれないだろうし.

そーいや,だけど・・・以前,ロンドンで地下鉄を利用したとき,待てど暮らせ電車が来なかったことがあるんです.普段なら5分もすれば次の電車が来るって路線で,ですよ.(どこの路線か気になりますか?はいはい,えーと,ピンク色の線だったと思います.)しかも折悪く,所謂,朝の通勤時間.紳士淑女が駅や手元の時計をチラチラ見る姿が印象的で,イライラを行動に表すとこうなるんだろなー,なんて思ったり.ところがそんな印象的な光景よりも,更に印象的な光景が繰り広げられたのがこの後.イライラがザワザワに変わる頃合いに,こんな場内放送が.いや,放送は英語ですが,しっかりと覚えてるわけではないし,英語で書いたら「欧米か?!」とツッコムところですね,きっと.いや,脱線はこれくらいにしておいて,放送はこんな感じ.
「皆様(勿論,放送じゃレディース&ジェントルメン,からでしたよ.しかも,ちょっとした節付きで.)日頃は隙間に気を付けつつも,ロンドン地下鉄のご利用,誠にありがとうございます.さて,今朝は皆様にいつもとは異なる,ちょっとした特別な体験をご提供したいと思います.皆様がお待ちのH線はA駅とB駅(駅名は忘れた.)の間で車両トラブルが発生し,この路線全ての電車の運行を中止することになりました.そこで皆様には地下鉄ではなく,無料で地下ではなく地上のバスのご利用を体験して頂くことになりました.」
脱線事故では無いのよ.期待された方,残念でした.
で,以後は乗り換え案内が続いたわけですが,この放送でどことなしか殺伐としてザワザワしてたホームの空気が一変.見知らぬ人同士が隣と顔を見合せては軽く首をすくめてクスクスと笑いあったり,ちょっと離れたところでは数人集まって笑い出したり,なんて状態に.

1分に満たない放送が,こうも空気を変えるなんて.

エイプリルフールの日に国営放送で嘘の報道をする国の首都ではこんなことがあったのです.ま,たまたまかもしれませんけどね.この話,そんなに遠い昔のことではありません.ただ,今でも何かあったらこんなアナウンスが流れるんだろーなー,きっと.

そんな国の首相だったチャーチル.ジョークのセンスだって国民の模範になるべく息巻いた,かどうかは知らないけれど第2次大戦の回顧録以前にもその文才を発揮してウィットとユーモアにあふれる文章を綴っていたんだそうで.若かりし頃に従軍記者として活躍した経験が生きたのでしょうかね.いや,その逆でそうした才能があったから従軍記者になったのかも.鶏と卵では卵が先だそうですけど,チャーチルの場合はどうなのでしょう.

いずれにせよ,そんな才を持ったオッサンがこういうことを議会で演説したそうな.
「Many forms of Government have been tried and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed it has been said that democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried from time to time.」
はい,ここです.「欧米か?!」とツッコミを入れるタイミングは.

いや,そうではなくって.

確かに「Indeed it has been said that democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried from time to time.」と,言うてます.訳すってーと「これまで生み出されたあらゆる政治制度を除いては、民主主義は最悪の政治体制である」てなとこですか?
ちょっくら,ぐぐってみるってーと「これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主制が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主制以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。」なんて日本語訳が出て参りました.便利な世の中です.

この演説を議会でしたのは1947年11月のこと.

さて,ここで少し歴史のお時間.時系列で追ってみましょう.

2次世界大戦の終戦は1945年.この年は大丈夫ですよね?皆様.
終戦に先だってヤルタで行われた会談にアメリカ,ソビエト,英国の3カ国の首脳が集まって,極秘協定やら戦後処理についての方針やらが相談されたのは2月.
それから約3ヶ月後.欧州では終戦日,というと5月8日を指すことが多いわけなんですが,これはナチス・ドイツが戦闘停止命令を発した日のこと.
ご存じの通り,アジアではまだ終戦とはなってないわけですが,大戦後の戦後処理と日本の対応についてポツダムで会議が行われたのが7月16日~8月2日.会議参加の大国3カ国といえばヤルタ会談に引き続きアメリカ,ソビエト,そして英国.

さて,ヤルタ会談での英国首脳はチャーチル.挙国体制を敷いて文字通り指揮を執り続けていたわけですし,文句なし.
そしておよそ半年後のポツダム会談でも当初はチャーチルが全権として出席していたのです.
ちょっと細かく日付を追ってみましょう.
大戦後初の総選挙は7月5日に実施され,7月26日に開票.チャーチルの与党=保守党が大惨敗.はっきり言って,ボロ負け.
7月25日にポツダム宣言が発表されるのだけど,その後すぐにチャーチルは英国に飛んで帰って総辞職.代わってポツダム会談を続けたのは大勝した労働党のアトリー.ただ,総選挙が近いことが分かっていたんで,アトリーもチャーチルに同行して会談に参加していたわけですがね.その後,国王(ジョージ6世ね.ちなみに,このジョージ6世が1952年に逝去した後,国王,じゃなかった女王として即位したのが今の英国女王ね.)から組閣の命を拝し首相に就任.改めて全権大使としてポツダム会談に臨んだわけで.

この総選挙の意味は政治に詳しい方にお任せして,時間を少し流して1947年11月.野党の人間としてチャーチルが議会で演説を行った内容の一部が先の演説の内容なわけです.

なお,チャーチルが首相としてカムバックしたのが1951年の総選挙での勝利の後.ほんでノーベル賞を受賞したのは1953年.首相に在職したままで受賞してます.つまりはこの演説をした後もしばらくは野党だったわけです,チャーチルの保守党は.

さて,ここで改めて演説を読んでみると,これが結構ややこしい表現をしてくれてることに気づくでしょう.今更,んなことを書くのはナニですけど.ええ,このコメントなんかよりもよっぽどややこしい.
ミソは「他のどの政治体制よりも,民主制が一番いいんだよ.民主制,最高!」とは決して言うていないということ.いやー,数学のベン図が頭の中でグルグルします.
しかも,先に歴史を紐解いたように,この発言はナチス・ドイツと戦った時の首相の発言.そう考えると,ナチスという政権が成立した経緯を考えるに,民主制にとって最大の悪夢も下敷きにうっすらと見えてくるんではないかと.
しかも,それでいて大戦を勝利に導いた首相であるにも関わらず,直後の総選挙で野党に転落した前首相の議会での演説.
この発言は自身の経験と歴史背景を醸し出しつつ,ウィットというオブラートに包んでみせた発言,なんて思うわけです.私は.

そうそう,もう1つ大事なことを忘れるとこでした.
それは民主主義といえども,政治体系は必ずしも同一ではない,ということ.日本語にしてしまうと「大統領」という表記は同じだけども,アメリカのそれとフランスのそれはまるきり違うのはご存じの通り.フランスだと内務の失策で倒れるのは首相・内閣であって,大統領ではない.例えば議会を解散して,大統領の支持政党が惨敗して野党に陥落すれば,新たに議会選挙で与党となった党が首相・内閣を組閣.内務を運営していくのです.んじゃ,大統領はどないするねん,ってーと外務を担当.(今のフランス,つまりは第5共和政の例ですけど.)
だから外務は気にせず,ということではなくて,各国,それぞれの政治体系(だけじゃないけど,念のため.)と背景が異なっているわけです.選挙のことを気にしてる国もあれば,安定した国内基盤としている国もあれば,気にしない国(・・・はそうないわな.)いずれにしたって外務に臨む立ち位置はそれぞれ違うわけです.G20参加の民主制国家だけ見ても.

ではチャーチルが首相の座から引きずり降ろされたのは,内政の問題なのか,それとも外務の問題なのか.それは・・・

私なんかにゃ分りません!(きっぱり)

☆☆☆☆☆

はー,ダラダラと書いてこのオチか,と我ながら呆れているところなんですけど,既にafter festivalです.泣く子と睡魔には勝てません.おやすみなさい.

しかも1万字には程遠いし.
チャーチルの名前をコピペしまくったろかしらん.

by NO NAME (2009-04-23 10:24) 

AP2

「。マル」でなく「.ドット」をお使いのNO NAMEさん

長い文章をサラットお書きになるんですね,まるでプロの作家さんみたいです.吃驚.流石にXX3コラムのファンはデキルヤツが集うんですね,今更ながら,ココも勉強になることが多いです.是非,学園以外の裏庭はmixi(2箇所)とか珈琲店ロフトの猫屋敷とかもありますので,これを旗にお仲間に入っていただけると,もっと楽しいですよ.メールが超沢山飛んできますけど.

今朝の通勤時間帯の中央線快速が人身事故で止まっていましたが,ロンドン地下鉄みたいなウイットに溢れた構内&車内放送はなかったですね.定型紋切り型の「お急ぎのところ大変申し訳ございません,安全確認が出来次第,発車いたしますのでしばらくお待ちください。新宿までお急ぎのお客さまは,各駅停車をご利用ください」ってな感じでした.もちろん日本語で.
もっとも,JRがジョークにとんだ構内放送したらクレームの嵐になって,和むどころか「ふざけるな!」とか誰かが言い出して,ニュースネタになりかねないお国柄なのかもしれません.
私,発想がダーク過ぎるでしょうか?

学園の校長室や構内新聞に超文を夜中だったり,昼間だったり色々な時間に連投されていて,もし文筆業を生業にされてる方だったりすると,編集者からそこに書く余裕があったら,ウチの原稿もっと早くあげてください,などと泣きつかれるのではないかと,見当違いな心配もしたくなるぐらいで麩.

でも,ここでも,校長室でもとても勉強になるお話しを聞かせていただいて,ありがとうございます.ほんと名実ともに学園ですね,ここ.じゃーなんだと思ってたの?などとツッコまれたくはありません.小心者なので傷心したくないんです,私.
これからも長くても素敵なお話を沢山聞かせてください,よろしくお願いします.では,また

by AP2 (2009-04-23 12:33) 

前世紀

> NO NAME 様(暫定)


"NO NAME 様"とお呼びするのはいかがかと
思いますので、チャーチルの演説に関する
興味深いご指摘へのレスポンスのみで
失礼します。

「『日本時間・2009年4月23日、午前10時24分』
に書き込みをしたのは私だ!」と
カミングアウト(?)していただければ
正式にレスポンスいたします。

……校長先生を意識された文体ですので
丁寧なレスポンスをしたいのは山々ですが、
何度も"NO NAME 様"と連呼するのはさすがに
気がひけるのでご了承ください(出席番号××番
で「NO NAME」というお名前で登録されているの
でしたら失礼をお詫びします)。

チャーチルの演説を引用されていますが、

"it has been said that democracy is..."

とありますから、引用していただいたくだりを
直訳すれば「民主政治は……と言われている」
ということになりますね。
つまり、「チャーチルの言葉」という言葉
ではなくて「チャーチル以前の『誰か』の言葉」
ということになるのでしょうか。

もしそうだとすれば、非常に貴重なご指摘
ですね。

「大統領」に関しても、「ドイツの大統領」を
例にもってこられないのが心憎いですね……
ということも書きたいのですが、前述しました
ように"NO NAME 様"と繰り返すのはいかがかと
思いますので控えておく次第です。
by 前世紀 (2009-04-23 12:43) 

前世紀

> AP2 様

すみません、そろそろ昼休みが終わりますので
のちほど。取り急ぎ失礼いたします。
by 前世紀 (2009-04-23 12:46) 

はまちゃん

>前世紀 様

いやぁ、無記名の試験回答は当然”0点”でしょう(笑)

当店の胡麻豆腐の記事、、、ですが、”営利目的”に該当するでしょうから、部長及び陰の部長から宣伝費を請求される恐れがあるので辞退させてもらいます(爆)

やっぱり大々的な宣伝は、某国営放送でしてもらうのが
一番効果があります。先月も電波ジャックしてました(笑)

って、ここに書いてるのも宣伝のような気が、、、

後で請求書が送付されてきそうです
by はまちゃん (2009-04-23 16:04) 

ch-k


前世紀さま

提案があります。
"NO NAME 様"とお呼びするのが、はばかられるならば、
"名前を呼んではいけない例のあの人"とお呼びしては
いかがでしょうか?

ちと長過ぎ?

かつて、館の主を指して「お館様」と呼んでいたのは、
直接お名前を呼ぶことをはばかってのことと聞いたような。

いや、あの方、おサムライさんはお嫌いで(ボカッ)…

バタリ(ええ、そうなんです。もうね、私、犬かもしれませんね。で、これが卒倒する音なんですね)

by ch-k (2009-04-23 18:41) 

嫁は上海

 英国のBBCはエイプリルにウェットにとんだニュースを流すのは知ってたけれど、地下鉄もやるなあ・・・・!!
 たしかに日本だとユーモアな放送はできないでしょうね。

 数年前に車内で、押した押さないでもめてた人の片方が、これがほんとうの水掛け論て言ったら、もう一人も笑い出して終わっちゃいました。

 もう、十数年前だと思ったけど、常磐快速が長時間止まって、帰宅できない乗客が上野や日暮里で駅員をつるし上げた事もありました。 あ、東北線や高崎線(上尾事件)もあったなあ、、、、 なんで、中央快速はあんなにもよく止まるんだろうか??
 今朝も女子高生が戸塚で事故っちゃいましたね。
ここ10年ぐらい、毎年3万人以上の方が自ら消えることを欲するなんて異常中の異常だと思います。

 2-3分待てば次の電車が来るのはわかってるが、電車の発車ベルが鳴ると階段を駆け下りて飛び乗るのは習性なのでしょうか??

 私が駅へ着いたときには中央快速線も運転再開されていて会社へ遅刻できませんでした。 もっと長く止まればポイズンでコーヒーでも飲んでゆっくり行けたのに・・・・

 【AP2様】 もしや、同じ路線を利用してます。私は中央緩行線の終点です。
by 嫁は上海 (2009-04-23 21:49) 

ke_co_ltd

★けえでーす
ここの記事コメすごい勢いで伸びてルナー

前世紀の全盛期!ここに到来ですよぉ
と親父ぎゃぐ、おっといけなぃハイブロウな駄じゃれを
披露しにきたよ!

>しゃんはいはよめ様w
けえも中央線利用者です!わーいなかまー

>ch-kたん
たおれるときは受身をとるんだー

>はまちゃん!
エー宣言はだめだけどPRとして登校してくださいよー
新聞部で
ゴマ豆腐ができるまでとか、そのこだわりとか
いろいろきてみたいのに。。。
ゴマ豆腐つくっている知り合いいないし!
どうやってつくるのか企業秘密はあっていいので
こっそりおいしいたべたかとかもおしえてくださぃ!

NONAME様についてはけえは野放しの方向で!
だってあきらかにオリジナルで書いているから。
あ、校長先生とは別の人ですよ。もちろん影の部長とも!
とけえは勝手に決め付けてます。
なまえがなくてもその人だってわかればいいじゃん!

実際ちくわ部部員番号006!もいるから!
あたしがかってに命名しましたw

でもそーやって考えると名前って不思議だね。
HN名乗ることや、相手の名前を知ること、呼びかけること
呼びかけてもらえること。
わかればいいのに、でもやっぱり名前には自分が宿るんだね

by ke_co_ltd (2009-04-23 22:11) 

前世紀

はじめに。
「人身事故」に関しましては皆様ご周知の通り
避けては通れない社会問題が背景にあります。
個人的な事情から避けては通れない問題なの
ですが、「人身事故」を「ダイヤの遅れ」と
論点を意図的にすりかえてお返事することに
ご理解をお願いします。


●実は、元・JR中央線沿線住民です。

> AP2 様

> 新宿までお急ぎのお客さまは,各駅停車を
> ご利用ください

今はホームの改造が行われているのかもしれ
ませんが、「中央線のホームと
総武線&地下鉄東西線が異なる」のは同じで
しょうか。

もしそうならば、階段等の移動は混雑して
さぞかし大変だったのではないかと
お察しします。
大阪でも「ダイヤの乱れ」は頻繁に起きますが、
お客様へのご連絡や代替ルートの思考など
結構神経をつかいます。

場合によっては「タクシーを利用して遅刻を
回避する」ということもありますが、
東京では大阪ほどには「タクシー」も解決策
にはならないかもしれませんね。

> 嫁は上海 様

東京の山手線近辺のダイヤは慣れないと
なかなかわかりにくいですね。
「普通電車(各駅停車、Local Train)」
でも「通過」するくらいですから。

今は昔の話ですが、大学受験の際に
上京した際に「山手線の横を別の路線の
『普通電車』が通過する」のを目の当たり
にして驚きました。

> 2-3分待てば次の電車が来るのはわかって
> るが、電車の発車ベルが鳴ると階段を駆け
> 下りて飛び乗るのは習性なのでしょうか??

2005年4月25日、JR福知山線(宝塚線)で
100名をこえる犠牲者(註)を出すという
いたましい脱線事故がありました。

(註)事故をおこした運転手を犠牲者に
   いれる立場とそうでない立場、
   事故後の精神的ショックから
   自ら命をたたれた方もおられること
   が報道されていますので、
   「100名をこえる」という曖昧な
   表現にしました。

事故をおこした列車は筆者も利用しても
おかしくない列車だった(地理的関係
から、事故に巻き込まれる危険はなかった
のですが)ので、非常に大きな衝撃を
うけました。

「ダイヤの乱れ」が発生した際には
「タクシーを利用して遅刻を回避する」
ような筆者がいえる立場ではないですが、
嫁は上海様の指摘される「乗客の行動」に
ついては事故後半年もたたないうちに
同じ路線で復活(?)していました。


> はまちゃん 様

> 当店の胡麻豆腐の記事、、、ですが、
> ”営利目的”に該当するでしょうから、
> 部長及び陰の部長から宣伝費を請求される
> 恐れがある
>
> 後で請求書が送付されてきそうです

請求書の件は大丈夫のようです(笑)。
「降旗学園」の最高責任者は校長先生では
なく(爆)★けえ様(ke co ltd 様)です
ので、請求書の件はご安心ください。

また、製造工程等の「企業秘密」もあるかと
お察ししますので、「ちくわ部」の料理教室
のような感じではまちゃん様の「おすすめの
食べ方」という切り口などを興味深くお読み
になられる方も少なくないのでは、とも
素人ながら感じた次第です。

私事で恐縮ですが、4日間何も食べられ
なかった(胃に穴があかないようにムリをして
チップスター等を食べましたが)時期が
あります。

「のどを通らない」「食べられない」という
状況下で、心身ともに追い詰められました。
会社の寮で出された「豆腐」(胡麻豆腐では
ありませんが)だけはお酒の力をかりずに
ノドを通ったという経験があります。
はまちゃん様のコメントにひきつけられた
のは、この経験に裏打ちされているのかも
しれません。


> ch-k 様

> かつて、館の主を指して「お館様」と
> 呼んでいたのは、直接お名前を呼ぶことを
> はばかってのことと聞いたような。

同じ話を聞いたことが筆者にも
あります。
奥州藤原氏当主の場合は
「みたち(御舘、御館等)」になるので
しょうか。

脱線しますと、NHK大河ドラマ『天地人』。
上杉謙信亡き後の後継者争い
(上杉景勝 VS 上杉景虎)は上杉景虎
が本陣をかまえた「御館(おたて)」に
ちなんで「御館の乱(おたてのらん)」
と呼ばれます。

大河ドラマに登場しなかったですが
ここでいう「御館(おたて)」とは
上杉謙信(当時の名前は長尾景虎)
に「関東管領」の役職を譲った
元・関東管領である上杉憲政の居場所
でもありました。

また、場所をさして特定の組織(政府)を
さすこともありますね。
英語で「ワシントン」といえば「米国政府」、
「クレムリン」といえば「ロシア政府」
といった具合に。


> ★けえ校長代理閣下(ke_co_ltd 様)

代理閣下自らの書き込み、恐縮です。

> ここの記事コメすごい勢いで伸びてルナー
>
> 前世紀の全盛期!ここに到来ですよぉ

滅相もないことです。
これもローマ神話の月の女神・ルナ(Luna)
のお導きでござい……と、オヤジギャグで
お返し(爆)。

ちなみに、何人かの方からお褒めをいただ
いているレスポンスですが、
校長代理閣下の

> 前世紀もコメントにコメントかえすよーに。

という一言で
「コメントをかえさず『静観』する」という
当初の方針が
「レスポンスを誠実にかえす」
へと180度転換したのは実話です(汗)。

> 名前には自分が宿るんだね

まさしくその通り。
往々にして「名前」とともに「行動」「実績」
「責任」が伴います。
昨日の深夜は情報収集でちょっとした繁忙に
見舞われていましたが、ここで仕入れた情報
を提出したら機械的に番号なり何なりが
割り振られるのでしょうが、そのウラには
「私」という存在があります。

称賛・批判・無視……どのような評価がされる
のかは知りませんが、「責任」と向き合わな
ければなりません。

ちなみに、初期のコメントで「プロの記者が
書いた記事を読んでわかった」という主旨の
コメントをいただいていますが、今を遡ること
1週間以内前にちょっとした騒ぎになった報道
記事については、遅くとも3月18日時点で
報告済みのネタでした。

脱線を繰り返しましたが、「新聞部らしい」
レスポンスでしめます。
by 前世紀 (2009-04-24 06:02) 

脳 眠い

世の中にはいろんな「かけ声」がありますが,廃れて久しいそんな「かけ声」の1つに

よっ!大統領!

というのがあるかと思います.私は使ったことは1度もありませんが,ってテレビで聞いた以外,実生活で耳にしたことすらないけども.

さて,ここで皆様に僭越ながら問題を1つ.

問題:G20参加国の首脳に「よっ!大統領!」とかけ声をかけたとき,振り返るのは何人でしょうか?

正解が分かった方は人数の分だけ,こちらに見える様に狼煙を上げて下さい.海賊の旗を上げた場合は不正解とさせて頂きます.悪しからずご了承下さい.

答だけが気になる方は,下の方にある「*****」という記号のとこまで飛んで行きやがれ.

こんな1行を読んで,ムカっと来た貴方.そんな来はじめにはカコナール.

*****

それはそうと,何ですか.そんなに誰がこれを書いてるか気になりますかね.
だから通りすがりと書いてるではないですか.
前に書いた文章は私ではなくて,他の誰かで文体を真似て書いてるだけかも知れないし.
もしかしたら複数の人間が書いてるかも知れないし.
このエントリーのコメントでも「.」で文章を終わらせてる人がいるじゃないですか.実はそれが私かも知れないし.
などと書くのは,私がダーク過ぎるからで麩.
なんでしたら今回は「お名前」のところにアルファベット2文字と数字1文字を入れておきましょうか?

なんて,ブルバギのパクリをしてはダメっすか?

また,こんな拙文を書いてる人が・・・文章を書く前からそれなりに計画を練っておいて,一般公開となった文章では読者を煽るだけ煽り,随分と暗いコメントを大量に送りつけられても表面上は平気なふりをしつつも,コメント1つ1つを丁寧に読んだ上で対応し,しかもそうしたコメントも保存しておいて自分のものにしてしまう.新たな読者を捕まえては軽く毒を盛りつつも,担当者との打ち合わせで止め処なく話が終らないのが文章にも表れ,あまつさえ掲載している媒体の制限をも越えるくらいの量の文章を書くわ,それでいてサラリと感動させる話をおりまぜたりできる力量を持ちつつ,あっちへこっちへと好きなだけ読者を振り回し,しまいには所謂「アンチ派」を形成するくらい.しかもそうした「アンチ派」ができるのはアンケートシステムくらいでしか仕返しができなくなってしまったからなのか,数回前までの読者アンケートでの支持率がどっかの国の内閣支持率を下回るくらいのコラム.そんなコラムを執筆する人と同一なわけないではないですか.
ついでに言うと,そんなコラムの執筆者を担当している編集Y様でもありません.
ほーら,ちゃんと「Y様」とお呼びしてることことからしても,このお二人ではないことは明らか.だから同じ理屈を展開すれば日経BPの人間が書いてる,ということではないわけですね.

少なくともこのコメントを書いてる人は.

とはいえ,折角ですし.少なくともこのコメントを今,カシャカシャとキーボードを鳴らしながら書いてる人間は,所謂「文筆業」を生業にしている人間ではありません.だから締切もなければ,担当さん(?)からの電話なんてものもかかってきません.間違い電話すらないです.
なので,なんだかよく殴られてる方は,今一度,よーく背後を確認してですね・・・あっ!

バタリ









で,今回のコメントは止めようか,という考えも頭の隅を掠めたんですが,そんな人様のネタをパクっては失礼千万.(お,えらいぞ,Office IME 2007.今日は賢いな.)
そもそも,プロの物書きの真似をアマたる私なんぞができるわけないではないですか.力量に大きな開きがありすぎ,ありすぎ.ありすぎだから.

・・・芸人のネタはパクるのはいいのかよ,と言われそうですが.いいんですよ,芸人でない限り,そうしたネタをパクるのはその芸人さんの本望なんでしょうから.きっと.

さて,早速(!)本題です.
とはいえ,以下は全く役には立たないだろうし,とても勉強になるだろう話なんてのは,これっぽっちもありません.だから,お時間の無い人は「*****」ってとこまで飛ばして下さった方が宜しいかと思います.

さてさて・・・どう書いたもんだかなー,と思ったのです.本当に.あ,いや,そう思ったと思うのです,前のコメントを書いた人は,きっと.
実のところ,割とあっさりと本エントリーは読めてしまっただけに,あっちこっちが気になって,というのが正直なところなのです.段落ごとに,いや,1行ごとに,なんてことも考えたんですが,それはまるで意味を成さないんではないかと.それにそんな能力もないし.だから編集Y様ではないことも,これで完全に証明できてますね?(それに,そんなにお時間に余裕のある方とは到底思えないし.何時まで働いてはるんだ?!まるで日本のサラリーマンみたいな方です.)
だからね,本エントリーで「5.結語」と書いておられる直前の段落にのみ絞ってコメントがダラダラと書いたと思うのです...いや,書いたんだよ,私がね.もういいでしょ.

文字数制限にはマダマダひっかからないから,ここでごっそり引用しちゃう.(だからダラダラとまとまりなく書いた,ってのに1万字を超えない,ということからしても・・・ね.プロの物書きではないこと,納得して頂けました?)
【さて、いかなる外交舞台においても、各国首脳の脳裡に高い優先順位で浮かんでいるのは自国の内政問題である。そうでなければ、先進国では導入されている選挙による「洗礼」を通していずれの政権担当者も失脚の憂き目にあうだろう。「これまで生み出されたあらゆる政治制度を除いては、民主主義は最悪の政治体制である」といった論旨で語られた名言の主は第二次世界大戦を勝利に導いた英国宰相・チャーチルだが、第二次世界大戦終結前後に選挙に敗れて宰相の地位をひきずりおろされたチャーチル自身こそ、「自身の箴言」を骨身にしみて体験した一人であろう。当時の英国民の関心事は「第二次世界大戦」という「外交問題」ではなく、「内政問題」だったともいえるのだ……などと断定的に書くと、選挙分析・投票行動を理論的・体系的に論じる政治学者・政治学徒にツッコミをいれられるのだろうが(少なくとも、筆者自身はこの段の記述についてツッコミをいれて「論破」したいという妙な衝動にかられている)。】
最後の数行を除いて,コメントした内容はこの箇所とまるきり同じ...になる様に書いたつもりなんだけど.ついでに言えば,冒頭の1行に対してはささやかながら対論を持ってきて,最後の「衝動」に応えてみたつもりなんだけど.あくまでも「つもり」だけど.

言葉を綴るときに,一番気にするのは語彙の意味だと思うのです,私は.だから,さらっと読んでも文脈と語彙が喧嘩してる(上に,更に書いてしまうと,論旨展開もね.)ところで妙に気になったのが「箴言」という単語.これだけが読めなかった・・・現在の日本の首相と私とではどちらが漢字を多く読めるんだろうか,ちょっと心配になってきた.という個人的な心配はさておいて.

本エントリー,多くがこんな調子なのです.

つまり,平易に書ける上に文章としてもすっきりと,かつ読みやすくできる(能力はあると思う.本エントリーを書いた人は.)ってのに,好き好んで難しい用語を選んで,あまつさえ用法はどうなん?と思う文章.

だから,ちょっと試してみたんです.このコメントでも.最初に「ブルバギ」って書いたけど,この意味,ご存じでした?ご存じでしたら「参りました」と言うところなんですが,恐らく知らないだろなー,と予想して敢えて比喩として書いてみました.
それに例えご存じだったとて本筋には関係ないし.

つまりね,誰も知らないだろう,という用語を出して表現する必要があったのか?そしてそれを読んだ人,つまり,今ここまで読んでいる人はどう思ったか?

どう思わはりました?

さて,そんな本エントリーの筆者さんと思しき方からご質問がでております.
【"it has been said that democracy is..."

とありますから、引用していただいたくだりを直訳すれば「民主政治は……と言われている」ということになりますね。
つまり、「チャーチルの言葉」という言葉ではなくて「チャーチル以前の『誰か』の言葉」ということになるのでしょうか。】
と.鋭いなー.あんな長ったらしい(上に持って回った表現の)英文から,ここを抽出してのご質問ですか.

大統領についてはあれですよ.ドイツの大統領は,だってねー,第2次世界大戦中,ヒンデンブルグ大統領の後っつったら,というのは書くまでもないし.イタリアも大統領がいるけども,所謂,枢軸国を取り上げるのもなんですし.ソビエトと英国に大統領はいないし,となるとその近辺で大統領となるってーと,まぁ,フランスあたり?ということで.

それはさておいて,ご質問に戻ってit has been said that~だから,チャーチルが口にする前に誰か言うたんとちゃうか,と.それは誰やねん?ついでに「ブルバギ」の意味も教えろ,と?
ええ,いいですよ.そんなの簡単です.楽勝.

だが断る

なんて書くとジョジョに奇妙な方向に話がなって行きそうですが,それはさておき.これでこのコメントを書いた人間がどう思われようと,関係なし.だって通りすがりだもん,私.
などというパクリはそろそろ終わりにしても,答を書くのは簡単です.書きましょうか?今ここで.

原文が英文ですから,まずは簡単な文章から「A river runs through it.」はい,これを日本語にしたらどうなりますか?
そうです,答はとても簡単です.

そしてその答は決して間違いではないでしょう.でもね・・・

あ,違った.

先にコメントしたどこかの通りすがり=私は,ダラダラと長い文章を綴った割に,最後の最後で「私には分からん」などとぬかしているのですよ.オチも無しかよ,とツッコミを入れるところですよ,まさしく.

チャーチルの発言も,自分で原文は調べてみはりました?

そうです,気になったからこそ質問されたんですよね?見ず知らずで通りすがりからのコメントだ,ってーのに.しかも,今回は折角の長文にいちゃもんを付けられてるし,なんて,前回のコメントも正確にはいちゃもんだけど.
でもね,気になったのでしょ?だから,質問されたんですよね?

それなら,答を見つけて探して,そして今一度,文にするのが求められるのではないのでしょうか?質問をするのではなくて.
もしも,再度,私がここを通りすがらなかったら?疑問は疑問のままにしておかれるのですか.

あいにくと「『日本時間・2009年4月23日、午前10時24分』に書き込みをしたのは私だ!」とレスポンスをするつもりは毛頭ないので,そんな事を言われたとて

だが断る

と書かれても,もしくは書かずとも心に思われても構いません.まるきり.だって,私は通りすがりですから.

でもね,ヒーローになるとき,それは今ではないのですか?いや,ヒーローとは言わずとも,何かのきっかけ,というのは他人からすればなんてことない,ちょっとした瞬間かもしれない.だけど,そのちょっとした瞬間,いつもなら気にもしない,そんなときを逃したら,いつを「今」にするのですか.だからこそ・・・

ヒーローになるとき,それはいま

と思った瞬間.それがその時,だと思うのです,私は.
え?目にしたことがあるフレーズだって?そうですか?私は記憶力が悪くて3日もすれば忘れてしまうんですが.最近では3歩ですっかり忘れてしまいますけども.だからいいのだ,漢字が読めなくても.気にしない,私は.

本エントリーの筆者がすべきことは丁寧なレスポンスではなくて.それにただ,以前に発言した人の内容を探すだけではなくて,そして「ブルバギ」の意味を調べるだけではなくて・・・

何でしょうかね?
私には分かりませんけど.(またかよ・・・と,ため息をつくところですね,きっと.)

ただ,そんなことを感じた人がいたってことは確かです.この地球上のどっかに.それは確かなことです.

それでも答だけをお知りになりたいのでしたら,お答えしますけど.ちょっと多忙ですので,回答は遅くなりますが.

*****

さて,冒頭のしょーもないクイズというか,なぞなぞの答ですが本文を真面目に読まれた方なら正解に辿り着けたのではないでしょうか.再度,ここで問題を掲載しましょう.

問題:G20参加国の首脳に「よっ!大統領!」とかけ声をかけたとき,振り返るのは何人でしょうか?

という問題でしたが,どうでしょう?ちゃんと数えられましたでしょうか?

さ,答はこちら!

答:0人

何故か?
日本は大統領ではないし,他の参加国の首脳は日本語が分からないから.

ということで,狼煙を上げてない皆様,正解です!おめでとうございました.
ご丁寧に狼煙を準備された方.火事になる前に消火をお願いします.なお,何がしかの被害や影響があったとて,当方は一切関知致しません.

何を食べたらこんな文章を書くような人間になるか,って?そりゃ決まってます.人を食うんですよ・・・んなことを言うた人の孫より,漢字はちゃんと読めると思ってるんだけどなぁ.なんて,まだクヨクヨと気にしてるのはナイショだ.

うわぉ.気づけばこんな時間ではないですかっ!とある情報によりますと,私はフランスかアメリカに住んでるそうなんで,もう眠いのなんのって・・・

by 脳 眠い (2009-04-24 09:16) 

oyasan



さらっと こんな時間に。
ほんと しっかり お休みもなされてください。
ただ、HN大爆笑です
by oyasan (2009-04-24 12:06) 

AP2

脳 眠い さんへ

野暮なNHの詮索(検索?)してしまい,大変失礼いたしました.

学園のコメント欄に白犬長文を登校された方と戯れてみたかっただけですので,ご無礼のほどお許しください.

これからも,ここを通りすがっていただいて(私の日本語変ですね),気が向いた時に登校していただけると嬉しいです.
by AP2 (2009-04-24 12:34) 

めぐみのかしら


しんさんはしんさんでいいんだよね。

旗本の三男坊のしんさんと町ですれ違ったときには
「いよっ! しんさん! 相変わらず二枚目だねっ! このっ!」って
声をかければいいんだよね。

江戸っ子は粋でなくっちゃいけねえやねっ!

あらよっ!(ボカッ☆)

バタリ(まあ、様式美ってことで、ごめんなすって、てなもんで倒れる音ってやつよ)


by めぐみのかしら (2009-04-24 13:30) 

前世紀

はじめに、「無記名投稿」について私見を
書きます。お名前を明記しませんが、私見の
表明を通じてお答えになっているとの認識で
発言します。

実は筆者の取引先で情報管理が非常に厳しい
会社があります。
「公私を問わず、"mixi"への書き込みを
禁止する(閲覧は可)」というものです。

他の方を誹謗中傷するようなマナーに反する
行為は別として、ネットへの書き込みをしたい
のに上記のような致し方ない理由により
「無記名投稿」をせざるをえない方がおられ
ることを個人的には理解しております。

なお、これは「降旗学園」の経営および運営
に主体的に関与していない個人的な意見である
ことをおことわりしておきます。

私見を加えるならば「降旗学園」は
良識を前提として楽しむ・考えるための場
をつくることに主目的がおかれており、
「アクセス者のIPアドレス解析をする」と
いったことは劣位におかれていると認識して
います。

さすがにサイバーテロをしかけられたり
同一人物と思われる悪意ある者からの
誹謗中傷が飛び交うと「IPアドレスの特定」
といった発動もありうるかもしれませんが。
良識ある振る舞いをされている限りは
大丈夫ではないか、というのが私見です。


> めぐみのかしら 様

まず、お詫びから入ります。
いただいたコメントの内容の元ネタが
わからないため、的確なレスポンスを
できません。

時代劇かな、とは想像がつきますが、
実は江戸時代を題材とした番組は
見ないのです。上にNHK大河ドラマ『天地人』
を題材にしたレスポンスをさせていただ
きましたが。

> しんさんはしんさんでいいんだよね。
>
> 旗本の三男坊のしんさんと町ですれ違ったときには
> 「いよっ! しんさん! 相変わらず二枚目だねっ!
> このっ!」って
> 声をかければいいんだよね。

「あるがままの素の姿で接してくださって
いいですよ。褒める気持ちがあれば、どのような
声のかけ方も許されると思いますよ」

という意味で書かれたのであれば、
同感です。
誤読していたらすみません。


> 脳 眠い 様

全体を通して「降旗学園 校長」の
降旗学 校長のコラムを相当読み込んで
おられることがうかがえるコメントを
ありがとうございました。
蛇足ながら、筆者よりも最新機種を
使用されているようで嫉妬心を
感じています(笑)。

元ネタ(註)をご指摘するような野暮
なことはいたしませんが、校長のコラム
の愛読者の一人として嬉しいです。

個人的な立場から一つお願いがあるの
ですが、コメント送信の際にご自身と
関係のないHP等のリンクをはるのは
避けてくださると幸甚です。
ホワイトハウス(米国)のリンクが
はられていると、

「オレもホワイトハウスからお呼びが
かかるのか」
などと筆者がトンデモナイ勘違いを
する可能性があるためです。

(註)"NBonline"に連載された、連載中の
   一連のコラムをご覧ください。
   "NBonline" の検索エンジンに
   「降旗学」と入力すると一連の
   コラムが登場します。

> 問題:G20参加国の首脳に
> 「よっ!大統領!」とかけ声をかけたとき,
> 振り返るのは何人でしょうか?

白犬かつ土居スルーな(註)質問ですね。
一言に「G20」「サミット」といっても首脳
が出席するのではなく、財務大臣や中央銀行総裁
が出席する……ということを考えてしまい
ました(笑)。

(註)いずれも"NBonline"に連載された
   降旗学『シネマde青春』の「戯言」で
   登場した表現です。「白犬」は「尾も白い
   (おもしろい)」という意味で、
   「土居スルー」は「鋭い」という意味です。
   当ページ「降旗学園」の校長・降旗学 氏
   のことをご存知でない方のために、独特の
   用語法等を註釈という形でお伝えします。
   何度も同じ註釈をいれているような気が
   しますが(苦笑)。

> ところで妙に気になったのが「箴言」という単語.

「箴言(しんげん)」と読みます。
類義語としては「名言」があげられますが、
重みのある表現として「箴言」という言葉を
選びました。

> つまり,平易に書ける上に文章としても
> すっきりと,かつ読みやすくできる
> (中略)ってのに,好き好んで難しい用語を
> 選んで,あまつさえ用法はどうなん?と思う文章.

お褒めの言葉にくるみながら、ご批判を
いただきましてありがとうございます。
ご指摘いただいた「箴言」という言葉に関しても、
個人的には難しい言葉とは認識していなかった
というのが実情です。

専門用語が出ているかもしれないとは覚悟して
いましたが、無意識のうちに難しい言葉を使って
いたとはご指摘いただかないとわからないため、
貴重なお言葉としていただきます。

ということを脇に置いておいて、筆者自身が
意図的に難しい用語等を使っていたという
前提に置き換えた上で、次のお言葉にレスポンス
します。

> つまりね,誰も知らないだろう,という用語を
> 出して表現する必要があったのか?そしてそれを
> 読んだ人,つまり,今ここまで読んでいる人は
> どう思ったか?

おそらく不快に感じられると思います。
それでもあえて難解な用語等を用いたのは、
語義を明確にするという副産物があると認識
しています。

脳 眠い 様は拙稿をお読みになられた上で
批判してくださっているようにお見受けしますが、
拙稿で使われている漢字の占有率を見ただけで
ページを閉じられた方も少なくないと思って
います。

難解で読みにくい悪文、つまりは拙稿が「新聞部」
の記念すべき第1号として「降旗学園」にアップ
されました。もしも拙稿の難解さに批判・非難が
殺到すれば、他の方が「もっとわかりやすくて
読者を意識した文章なら俺(私)にも書ける」
と思っていただければ幸い、という願いも
ありました、というのは実話です。

意図的に難解な用語等を用いたのは前述した
ように半分嘘ではあります。むしろ、難しい
言葉を使わざるをえないテーマを選んだという
側面もあります。

> 「A river runs through it.」
> はい,これを日本語にしたらどうなりますか?
> そうです,答はとても簡単です.

答えはとても簡単ですね。お友達になるのも
簡単ですね(註)。
ただ、降旗学『シネマde青春』("NBonline"
掲載中のコラム)と読者から寄せられたコメント
を読むと簡単には訳せませんね。

(註)同コラムのタイトル・サブタイトルを
   援用しました。

> チャーチルの発言も,自分で原文は調べて
> みはりました?

拙稿では、「『これまで(中略)』といった論旨」
と表現することで、一般的な邦訳を断定しない
ように工夫しています。
そもそもチャーチルの発言を引用した目的は(中略)
であり、一般的には「チャーチルの言葉」として
認識されている有名なフレーズも、実のところは
当時の英国で有名だった言い回しを元にしている
可能性をコメント欄で問題提起するのが筆者から
コメントを投げかけた趣旨です。

……という見苦しい釈明は置いておいて、
自分では調べていません。この点に関しては
釈明の余地もありません。
その意味で、脳 眠い 様が指摘された

> ただ,そんなことを感じた人がいたって
> ことは確かです.この地球上のどっかに.
> それは確かなことです.

というお言葉を厳粛にうけとめます。
それとともに、エスプリに富んだ文体を通して
脳 眠い様の貴重な時間を頂戴しましたことに
対しまして御礼申し上げます。
by 前世紀 (2009-04-25 07:41) 

前世紀

はじめに。
このレスポンスは、下記URLの校長先生の
投稿文(登校文、寄稿文)に対するレスポンス
です。

http://manabiya-hokago.blog.so-net.ne.jp/2009-04-24-1

上記に記したレスポンスと重複する内容および
表現や、校長先生独特の用語法に関する註釈が
登場しますが、初めてこの欄をご覧になる方を
意識したものであることをおことわりして
おきます。

なお、校長先生からは過分のお褒めをいただ
いておりますが、拙稿に対するお褒めの言葉は
そのままいただきます。当欄ではどちらかというと
ご批判をいただいた箇所を抽出してお答えしており
ますこともあわせておことわりしておきます。


●難解だと言われる理由について
(引用部分は、全て降旗校長記述部分です)

> ひとつは、単純に難しく堅い言葉と表現が
> 多いこと。
> つまりは論文調だったということだね。

難しい言葉を多用してしまったのは、筆者自身
が「難しい言葉だとは思っていなかったから」
です。堅いテーマを選んだため、知らないうちに
専門用語を使っているかもしれないとは思って
いましたが、無意識に難しい言葉を使って
いた箇所をコメント欄でご指摘いただいている
だけに今後の課題と認識しています。

たとえばコメント欄でご指摘いただいた
「箴言(しんげん)」という言葉は
難しい言葉だとは思ってもいなかったこと
でした。
私事ですが、中学・高校時代は司馬遼太郎・
吉川英治・城山三郎・北方謙三(いずれも
敬称略、順不同)の歴史小説のほかに、
文学では森鴎外に親しんでいたこと、
福沢諭吉の著書に親しんでいたことが原因
の一端があるかと思います。

一朝一夕になおるものではないですが、
先人の著書・業績をベースにしながら
読者様を意識した表現を模索したいと考えて
います。

なお、この段の記述では「論文」に関して
否定的な意味で用いられていますが、
降旗校長は「論文」を全否定しておられない
ことをおことわりしておきます。


> 二つめ、「」でくくった単語が多いこと。

冒頭の一段で「すぐにでも『吐露する準備は
できてい』る」という表現が登場します。
「吐露」を「号泣」に置き換えると参考に
させていただいた書名になります。

元の書名は「……いた」と過去形になって
いますが、拙稿では「……」と現在形という
形で変形させていますが、タイトルをつけられ
た方(著者、編集部等の出版社関係者?)への
敬意を表明するために引用符を使いました。

読者様への配慮というより、参考にさせて
いただいた題名をつくられた方(々)への
敬意および配慮です。

ほかにも、投稿という表現を登校と記した点
など、通常の意味とは異なる意味で用いた
表現については引用符を使っています。

これは、初めて「降旗学園」を通じて
「"NBonline"の降旗学 校長のコラムを
読みたくなる」と思われた方を意識した
ものです。
たとえお会いすることがかなわなくとも、
校長先生の著書・コラム・記事等の
愛読者が一人でも増えることは、
仲間が増えることと同義という認識です。

ただ、改めて読み返してみますと
引用符を用いる必要があったのか考慮
すべき表現が頻出していることは事実
です。

釈明内容に多くの字数をさきましたが、
筆者が自力で紡いだオリジナルの言葉では
ないという認識で用いた表現に関しては
認識している範囲内で引用符を使用することで
言葉を生み出した方への敬意を示したいと
思っているという点につきましては、
実は実話です(註)。

(註)「実は、実話」という表現は
   降旗学『シネマde青春』で見つけた気に
   入った表現です。私信等では使わせて
   いただいておりますが、拙稿では筆者が
   紡いだ言葉ではないという認識から
   使用していないと思われます。

> 三つめ、全5章に分けた章立ての〝ジョイント〟
> がちょっと弱いこと。

この点につきましては、校長先生による詳述が
ありますので後述します。

> 最後、全5章なのに何故か3章が2つ
> あること(笑)。

これは釈明の余地がありません。
筆者が一身におうべき誤植です。

なお、拙稿掲載前に「文字化けしているのでは
ないか?」というご連絡を校長代理閣下が
わざわざご連絡くださいましたことを
御礼申し上げたくここに改めて記します。


●金融サミットとテロ対策について

> さきの金融サミットの真の目的がテロ対策、
> ひいてはマネーロンダリング対策とするならば、
> わかる範囲でその根拠をもっと書き込んだほう
> がいい。

拙稿の内容と重複しますが、BBCのインターネット
放送で、スイスの伝説の英雄・ウィリアム=テルを
題材にしたロッシーニ作曲の《ウィリアム=テル
「序曲」》が各国首脳の声明とだぶらせる形で
放送されていたためです。この点で、
「イギリスはスイスを意識しているのではないか」
というメッセージ性を感じ取りました。

金融サミットの目的が報道されるように
「世界経済の後退の善後策を話し合うための
協調の場」であることだけが真の目的である
ならば、スイスを強調する必要があったかどうか
疑問でした。

真の目的が「世界経済」にとどまるならば、
昨年(2008年)にみられる資源価格の乱高下に
翻弄されたロシア・中東産油国やレアメタル
(稀少金属)産出国で知られる南アフリカが
もっと前面に出てきたのではないかと認識
しています。

金融サミットで議題にならなかったわけでは
ないですが、2007年・2008年に起きた
の証券化商品問題(サブプライム問題)や
リーマン・ショックをはじめとする米国が
個人的に想定していた以上には槍玉にあがら
なかった点にも疑問を感じています。

もしも今回の金融サミットがロンドンではなく
米国内で開催されて議長国として議事進行や
議案の提案等の主導権を米国が握っているなら
ば話は別です。ただ、英米関係が良好であること
を割り引いたとしても米国経済に関する議論、
いうなれば米国批判一辺倒にならなかった
という点で、「経済問題以外の重大な課題が
隠されているのではないか」という疑問を
はさまざるをえなかったのです。


> 冷戦構造が崩壊したいま、世界はどんな構造
> で対立しているかをだね。
> サミットに参加した国々が〝どこ〟と戦おう
> としているのか

校長先生がご指摘されているように、米ソ冷戦
当時には米国陣営・ソ連陣営という対立構造が
ありました。
米ソいずれにも属さなかったユーゴ(当時)や
共産主義国家どうしの中ソ対立のことは
脇に置くとして、「敵が見えない」というのが
個人的な現状認識です。

「イスラム国家」といえども親米国家として
知られるサウジアラビアも、2001年の9.11.テロ
ではサウジアラビア国籍の人物の関与が報道
されています。また、「イスラム教」でも
スンナ派(スンニ派)・シーア派などの宗派対立
があることはもちろん、その中でも穏健派・
急進派といった形で簡潔に分類することが
可能であ……ればよいのですが、現状では
難しいのではないかと認識しています(註)。

「共有された事実」とされているのが
2001年の9.11.テロであり、2005年7月7日の
ロンドンテロであり、未遂に終わった2006年の
「英国テロ未遂事件(仮称)」ではない
でしょうか。

もっとも、筆者自身はテロに関する
捜査情報や機密情報にアクセスできない立場
に身を置いています。

(註)筆者自身はイスラム教およびイスラム国家
   に関しては専門家ではないことをおことわり
   しておきます。また、中央ユーラシアに
   散在するイスラム教勢力の中にはタリバン
   などのテロ組織との結託が指摘されている
   こともあわせて記しておきます。

> これをもっとわかりやすく言うと、キリスト教国
> にテロをしかけているのはイスラム国家だから、
> そのイスラム国家にテロ資金が流れないように
> G20が開催されたのか、それとも、アメリカの敵と、
> ロシアの敵と、ヨーロッパ諸国の敵はそれぞれ
> 違うけれど、それぞれが手を焼いているテロ対策
> のためにあのサミットが開かれたのか、ということだ。
>
> 記事を読むと、私にはどうも後者のように思える
> のだけど

校長先生が「もっとわかりやすく言うと」と
前置きされているように、「イスラム国家=テロの
元凶」というような単一的な書かれ方をされている
わけではない、という前提でお答えします。

もしもテロをしかけているのがイスラム国家で
ある、という統制のとれた状態の場合には
国家と国家の戦いとして
「A国(連合) VS B国(連合)」という構造が
明らかになると思われます。

戦争相手・交戦相手がわかるということは、
敵対国・敵対勢力との交渉や取引も可能かもしれ
ません。ただ、いかなる国家も国連に議席をもつ
などして国際社会で交渉のテーブルにたつことは
可能でも、テロ行為による破壊行為・流血の惨事
という統制されていない個々の事件がテロの本質
の一つではないでしょうか。

ただ、「テロ対策のために集まる」という名目を
大々的に掲げては、テロ組織をかかえる国
にとってはサミット参加そのものがテロ勢力を
刺激する危険があります。いうなれば、テロを
誘発するリスクと隣り合わせということです。

そこで、各国が一堂に会する口実となったのが
昨今の世界経済の後退です。
BRICsや原油産油国にとっては「資源価格の
暴落」という悩みがありますし、日・欧・米
にとっても「新興国の需要低迷による景気低迷」
「証券化商品の価格暴落に伴う連鎖的経済破綻」
などの悩みがあります。

この点だけを抽出すれば「テロ対策」という
話題は出てこないのですが、「なぜ今の時期まで
金融サミットが開催されなかったか」という
タイミングを考えてみました。

資源価格の高騰という局面(2008年夏まで)
でしたら、資源国とは交渉のテーブルに
つかない方が有利であるという理由から
サミットにのこのこ参加して叩かれるような
ことはしなかったでしょう。

国策ファンド(SWF)やヘッジファンドが
跳梁跋扈していた(註)時期に開催すると、
SWFを設立している国や米国の参加は
国内からの圧力で参加が難しかったかと
思われます。

その意味で、経済という側面に焦点を
あわせて、集まるための大義名分を
えやすかったのではないかと感じています。

参加各国の関心事が経済問題であることは
否定しません。ただ、誤解をおそれずに
いえば「資金洗浄」が話し合われると
「経済活動が萎縮する」という議論にも
つながるわけで、単純に経済を良くする
ために金融サミットが開催されたとは
思えなかったというわけです。

(註)立場がかわれば「跳梁跋扈」という
   言葉は「大活躍」という言葉におきかわ
   ります。……ここまで書いてふと
   疑問に思ったのですが「跳梁跋扈
   (ちょうりょうばっこ)」は難しい
   言葉なのでしょうか、と急に怖く
   なってきました。


●ジョイントについて

> それから2章め以降、(中略)〝段落〟を
> 落として読んでみるといい。
> 極端なことを言えば、(中略)
> この段落はなくてもいいんだ。

ご賢察の通り、まさしくご慧眼(註)です。
タイトル通りに「G20」「金融危機」「テロ対策」
という点に的をしぼるならば、ご指摘いただいた
多くの箇所を切り落としていただろうと思います。

(註)口に出して使うことは少ないですが、
   これも難しい言葉なのでしょうか。
   文書を作成する際に「ご賢察の通り」
   という言葉を何度も使うのが躊躇された
   際には「慧眼」という言葉を使うのです
   が……ちなみに「躊躇」という言葉は
   高校時代の漢字テストで頻出だった気が
   するので難しい言葉に該当するとは
   思っていないのですが……(汗)。

ではなぜ安奈……ぢゃなくてこんな話題を
持ち出したかといえば、「あまり論じられる
機会がないが、興味・関心をもってくださる
方がおられるかもしれない」と思ったためです。

これから新聞部に登校しようとされている方に
向けては、「G20という一つの話題を切り取って
も、これだけの話題がありますよ」という
メッセージです。
そうすれば、新聞部に登校してみようかという
方が増えるのではないかと「仕掛けました」。

一方では、「俺(私)だったらもっとわかり
やすく、論点をしぼって書くのに」という
ことを感じていただけた方もいるかもしれ
ません。
筆者自身を踏み台にして「新聞部」のお役に
立てるとしたら、「降旗学園」「ちくわ部」
の一員として光栄です。

●感情の吐露(リアリティ)について

> もうひとつ願望を言えば、新成人は〝新聞報道
> より先に情報を入手するように心がけている〟
> と自分の近辺事情を明かしているわけだから、
> 新成人が入手した情報の〝リアリティ〟が
> もう少し欲しかった。

では、一般紙に出てしまった情報の範囲内で
お答えします。個人的な感情としては
情報提供先の方にお役に立てたかもしれ
ない、という淡い期待と、新聞報道の先読み
が出て「してやったり」という感情です。

麻生首相がロシアのメドジェーベフ大統領と
サハリンで会いましたが、北方領土問題に
関して「問題を次世代に継承しない」
「新しい枠組みで解決する」といった趣旨の
声明が日露双方から出されました。

「北方4島一括返還を、日本政府として
求めない」という言質を何らかの形でとられた
のではないか、という疑問をもって報道に
接しました。

日露首脳会談後に『読売新聞』で小さな記事
で登場したのが外務省・局長(だったか?)の
「『次世代に継承しない』とは『現政権で
解決する』ということだ」という趣旨の発言
です。
衆議院解散総選挙を前にしてのこの発言は、
外務省として「北方4島一括返還を求める」
という意思表示、裏をかえせば「サハリンで
出た発言は外務省として断固として反対する」
という意思表示だと解釈しました。

数日前になって麻生首相に同行した谷内・
前外務次官が『毎日新聞』に「3.5島返還」
を口に出したとか出さないとかいったことが
『日本経済新聞』朝刊2面でも紙面がさかれて
いました。

前段の『毎日新聞』の記事を執筆した記者の
ような具体的内容まではアクセスでき
ない立場に身を置いていますが、
2009年3月18日か4月2日には『読売新聞』記事
をもとに取引先に情報提供しています。

個人的な収益につながっていないのは
実話ですし(苦笑)、取引先の方のお役に
立てたかどうかはわからないのが
「非常に辛い」ですが。

遡れば、『読売新聞』の小さな記事を
もとに前述のような"仮説"をたてることが
できたのは、「麻生首相は属人的なキャラクター
として功を焦る向きがあり、北方領土問題
の解決に意欲がある」という断片的な情報を
×年●月に入手していたことが前提となって
います(伏字にはお好きな数字をいれて
ください)。

なんかヒジョーにやばいことを書いている
ような気がしますが、一般紙の記事にも
書かれていることなので大丈夫でしょう。

……なんてことをネット上で書くと
大物のように誤解されるかもしれませんが、

> オフ会の帰りに新成人は<ヤマダ>を
> 名乗る男性にカツアゲされそうになっ

たというのは、実は実話です。

あと少しでコンビニのATMコーナーに
<ヤマダ>を誘導して偽の暗証番号を大声で
伝えて逃げようとした際に足をひっかけて
警察に突き出してやろうと思っていた……
ということは二度としません。多分。

超文(註)、失礼しました。
また、最後までお読みくださいましたことに
心より御礼申し上げます。

(註)「超文」とは、「異常に長い文」という
   意味で用いています。
by 前世紀 (2009-04-25 11:07) 

ch-k


前世紀さま

「めぐみのかしら」と記名したのは私ch-kです。
時代劇ドラマ『暴れん坊将軍』からパクリました。

『暴れん坊将軍』を簡単に説明しますと、
徳川幕府八代将軍の徳川吉宗が身分を隠し、
旗本の三男坊徳田新之助として大江戸市中を徘徊し
市井の小さな事件から幕府の施政の可否を探り、
また陰謀を暴いていく、という痛快時代劇です。

徳田新之助は周囲の町人の皆さんから
旗本の三男坊「新さん」と呼ばれ親しまれています。
彼の正体を知る者は、南町町奉行の大岡越前守、
町火消し「め」組の頭など一握りに限られています。

彼の周囲の多くの町人たちは、
彼の正体を知らずにいますが
彼の親しみやすい人柄にひかれて
「新さん」と気安く声をかけているのです。
そこには身分の壁もなにもありません。

「いよっ、新さん…」のくだりは、ドラマ中で
新之助が町のみんなからかけられる挨拶です。

あなたがどこの何者であるかは問いません。
ここでいっしょに仲良くやりましょうよ。
というメッセージのつもりで書きました。

> 「あるがままの素の姿で接してくださって
> いいですよ。褒める気持ちがあれば、どのような
>声のかけ方も許されると思いますよ」

前世紀さんがご存知ないといわれる時代劇の決まり文句の
セリフの心を的確にとらえられたことに感動を覚えます。

これからも次々たくさん読ませてください。

by ch-k (2009-04-26 21:01) 

翼

答えは間違ってますね。0じゃないでしょ。あの呼びかけを日本語と理解しなかった人で、例えば、英語として認識した人は間違いなく振り向きますね。そして、声かけた人はシークレットサービスに抑え込まれてますね、多分。。。(白犬過ぎ)
by 翼 (2009-04-26 22:30) 

前世紀

> ch-k 様

『暴れん坊将軍』の解説ありがとう
ございました。
冒頭のテーマ曲くらいしか知らない
ものですが、

> 徳川幕府八代将軍の徳川吉宗が
> 身分を隠し、旗本の三男坊徳田新之助
> として大江戸市中を徘徊し市井の
> 小さな事件から幕府の施政の可否を探り、
> また陰謀を暴いていく

元ネタは「歴史」の中にありそうなところ
が興味深いですね。

●三男
 ⇒紀伊・徳川家の三男

●市井の(中略)幕府の施政の可否
 ⇒目安箱

●陰謀
 ⇒紀伊・徳川家の家督相続(兄の病死)、
  7代将軍・徳川家継の夭折、
  後継者として有力だった尾張・徳川家
  らの病死……などなど、吉宗が将軍
  になれた経緯と「吉宗は薬事に通暁して
  いた」ということが「吉宗の陰謀」と
  いう説とミックスしているのでしょうか。


> 翼 様

(註)日本時間・2009年4月24日、9時16分
   に登校された、脳 眠い 様のコメント
   に対するコメントという解釈で
   レスポンスいたします。
   なお、前提となっていると推察される
   元ネタは下記の部分だと認識しています。

> 問題:G20参加国の首脳に「よっ!大統領!」
> とかけ声をかけたとき,振り返るのは何人で
> しょうか?
>(中略)
> 答:0人

翼様の書かれた

> 声かけた人はシークレットサービスに抑え
> 込まれてますね、多分。。。(白犬過ぎ)

という「かえし」も「白犬」ですね(註)。
ただ、記者などは別として、このように
気安く声をかける人間がサミット会場に
入れた警備上の不備を理由にシークレット
サービスの幹部の責任問題になるのでは
ないかと(笑)。

機知というかウィットというかエスプリ
というかアネクドートというか……
ジョークのようなレスポンスになりました
が、「首脳の呼称」は難しいですね。

議席をもつなどして、議会との政治的関連
が深い「首脳」のことを「首相」と訳す
のか、直接選挙を通じて選ばれた「首脳」
を「大統領」と訳すのか。

「民主的な政治体制」をとっても
立憲君主制・議院内閣制・大統領制など
色々あります。
「日本は立憲君主制国家なのか?」という
だけで喧々諤々の激論になるのは間違い
ないですが(「憲法典論争」はよそで
やってください。笑。なお「憲法典論争」
は明治初期の「民法典論争」の洒落です)、
これ一つのテーマだけでも「校内新聞」を
長期連載できそうなテーマであることは
間違いないですね。

(註)「『白犬』は『尾も白い(おもしろい)』」
   という降旗校長の新出単語です。
   降旗学『シネマde青春』("NBonline")に
登場します。
by 前世紀 (2009-04-28 05:23) 

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