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《白旗新聞》真似事フルスロットルI 035 とくべぇ [校内新聞]

「学ぶ」という言葉は「真似る」が語源だといいます。学ぶ為に真似てみました。真似事フルスロットル。
それでは、校長先生が絶対に紹介しないであろう、私の好きな映画を。

「あなたならできるわ」

~ 第一回「機動戦士 ガンダムI」 ~
 ―――初回特別版スペシャル

「人類が、増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀――」

 お馴染み永井一郎さんのナレーションで幕を開ける。
 氏はサザエさんの磯野波平でも有名だ。他にもゲゲゲの鬼太郎の子泣きじじいとか、ナウシカのミトとか。劇中ではデギン
公王、ゴップ、ドレン等も担当している。おっと、いきなり脱線してしまいました。これでは鯉も飼えない。戻ります。

「地球の周りには巨大なスペース・コロニーが数百基浮かび
   人々は、その円筒の内壁を人工の大地とした

 その、人類の第二のふるさとで
   人々は子を産み、育て、そして死んでいった――」


 突如コロニー内部に火柱が立ち、ジオン軍の軍艦ムサイが無数のビーム砲を撃ちこんでいる。

「宇宙世紀0079

 地球からもっとも遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた」

 ジオン軍のモビルスーツザクがコロニーを巨大な弾頭に見せかけ地球に落とす。
 地表にコロニーが衝突すると一瞬、間を置き、閃光が拡がる――

「この1ヶ月余りの戦いで、ジオン公国と連邦軍は総人口の半数を死に至らしめ
   人々は、みずからの行為に恐怖した」


「戦争は膠着状態に陥り、8ヶ月余りが過ぎた――」


 辺境のコロニー「サイド7」にザク2機が侵入する。任務はコロニー内の偵察である。

「出勤時間のはずですが、車が1台行っただけです。人影はありません」

 ジーンはさらに周囲を見回し、

「ん?いました。子供のようです」

 女の子は家の中に駆け込み、呼びかける。

「アムロ!アムロ!アムロー」
「まぁ!まだ食べてない…。アムロ!」

 二階に上がると、下着姿のままで機械をいじっている少年を見つける。

「こんなことだと思ったわ」

「ハローアムロ、ハローアムロ」

 若草色の球体がアムロに話しかける。少年が作ったハロである。人工知能を持ち、自分の意思で行動するロボットだ。

 少年の名はアムロ・レイ。機械いじりが好きな普通の15歳。女の子はアムロの幼なじみ、ついついアムロにお節介
を焼いてしまう。名前はフラウ・ボウ。

「ちゃんと朝食をとらないと体のためによくないのよ」

 フラウ・ボウはチェストからアムロの荷物を取出し矢継ぎ早に話かけるが、アムロは機械いじりに熱中している。

「何を着ていくつもり?アムロ」

「このコンピュータ組んだら食べるよ」

「避難命令、聞いてなかったの?」

「避難命令?あのサイレンそうなのかい?」

「あきれた!軍の放送聞いてなかったの!」

 機械いじりに熱中し過ぎて、アムロには聞こえていなかったのだ。


 サイド7にある連邦軍の軍事研究所で「V作戦」が極秘裏に遂行されていた。それをジオン軍に察知され、偵察に来た
ザクの強襲に遭う。連邦軍も必死に迎え撃つが、モビルスーツの前に手も足も出ない。もっとも連邦軍の主力は61式
戦車なので手も足も無いのだ。

 避難カプセルに逃げていたアムロだが、激しい爆発を感じ外に飛び出す。アムロの父であり、連邦軍の軍事技術者で
あるテム・レイが、ホワイトベースで入港しているため、民間人を艦に避難させるように頼みに行くのだ。

 一歩外に出ると、アムロは軍事研究所を攻撃しているザクを目の当たりにする。

「これがジオンのザクか」

 父テムを探しに行こうと車に飛び乗った時、流れ弾の爆風で車から投げ飛ばされてしまう。そして、偶然にも目の前に
落ちた「極秘資料」ファイルを見つけ中を開く。

「あっ!これは、連邦軍のモビルスーツ」

 民間人がホワイトベースへ非難を始める中、アムロはモビルスーツのマニュアルを読みふけっている。

「基本動作はコンピュータがやってくれるのか。親父が熱中するわけだ」

 かくいうアムロも熱中している。

「アムロ!何してんの!早く!」

 フラウ・ボウの声でわれに返ったアムロは他の人たちに混じり避難しようする。その時、父テムの姿を見つけ、フラウ
・ボウから離れ、駆け寄る。

「第3リフトがあるだろ!」

「リフトは避難民で…」

「避難民よりガンダムが先だ」

 戦争の非情さを物語っている。

「父さんは人間よりもモビルスーツの方が大切なんですか!?」

「早く出せ!」

 アムロはやり切れない面持ちで父を見ていた。諦めにも似た表情で戻ろうとするとき、連邦軍の新型モビルスーツ「ガン
ダム」を目にする。

「これが…」

 その瞬間、ザクの砲撃が非難中の人たちを直撃する。多くの人が犠牲になり、その中にはフラウ・ボウの母親と祖父も含
まれていた。
 フラウ・ボウは悲嘆にくれていたが、アムロの説得でよろめきながらもホワイトベースに走って行く。

「走れフラウ・ボウ、走るんだ!」

 フラウ・ボウを見届けるとアムロは涙を拭いさるようにガンダムに向かって走り出す。

「こいつ…動くぞ…」

 ガンダムのコクピットに乗り込み、そう呟くとマニュアルと見比べながらスイッチを入れた。

「すごい…5倍以上のエネルギーゲインがある」
「やってみるさ!」

 アムロがガンダムのメインカメラを開いたとき、ザクがにこちらに気付く。

「正面だ!武器は?」

 ザクがライフルを構え狙いを定める。慌ててマニュアルのページをめくるアムロ。

「うわぁぁぁー!!」

 夢中でバルカン砲を打ち放つ。

「デニム曹長!敵のモビルスーツが動き出しました!」

「なにぃ!みんな部品ばかりだと思っていたが」

「いや!まだよく動けんようです。やります!」

 しかし、これがジーンの最大の判断ミスだ。そもそも命令に背き、焦って攻撃を仕掛けたのが大きな過ちだ。後にシャア
も言っている。

「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを――」と。

――まだ立ち上がれないガンダムにライフルを見舞うが、ガンダムには歯が立たない。

「なんてモビルスーツだ!ライフルをまったく受け付けません。」

「立て、立ってくれ、立てよ!」

 アムロの叫びに呼応するように、ようやく立ち上がったガンダムはバルカン砲を撃ちながらザクに近づく。しかし、全く
当たらない。

「あっ!弾が切れた?」

 それを見越したザクは再び接近しライフルを構える。ガンダムは手のひらでライフルの銃口を塞ぐと、右手でザクのダク
トを掴み、引きちぎる。

「あれが連邦軍のモビルスーツの威力なのか?」

「す、すごい…」

 アムロはあまりの威力に敵よりもが驚いてしまう。
 逃げようとするザクを追うアムロ。

「武器は無いのか?武器は?これか」

 ビームサーベルを抜き、ザクに襲い掛かる。

「逃がすものか!ああぁぁぁー」

「うわぁぁぁー…」

 ジーンの悲痛な叫びとともにザクは真っ二つに裂け、爆発する。
 その爆発によってサイド7の壁に穴があき、コロニー内の空気が勢いよく流れ出す。

「今度ザクを爆発させたら、サイド7の空気がなくなっちゃう…」

 アムロはデニム操るザクのコクピットだけを狙い、見事に貫通させる。
 こうしてアムロの最初の戦いは終わる。


 ――港ではホワイトベースの出港の準備が進められている。

「ガンダムの運搬は?」

「正規の技師がほとんどやられてしまったようで、進んでません」

「あれにもやってもらおう。正規のパイロットだろうが誰だろうが、手伝ってもらわなければなるまい」

 ホワイトベースに避難民を収容し、物資を運搬している最中にも外からの攻撃に見舞われる。防戦の要員も正規の軍人は
ほとんど負傷し、民間人や候補生が実戦に駆り出される。
 サイド7もほぼ壊滅状態となった頃、ジオンの攻撃が治まる。

 ムサイに乗るシャアが通信回路を開きドズル中将を呼び出す。

「連邦軍のV作戦をキャッチしたのです。ドズル中将」

「うむ、さすが赤い彗星のシャアだな。で?なにか?」

 シャアはミサイルをはじめ物資の補給を要求する。それにザク3機も。
 そして、補給艦が来るまでの間にサイド7に自ら潜入する。

「補給艦の到着を待つのではないのですか?」

「戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ」
「スレンダーは脱出した。ということは、その逆もまた可能ではないかな?」

 ――ホワイトベースの出港準備も佳境に入り、セイラととフラウ・ボウがサイド7に残っている人を探しに出る。フラウ
・ボウは自宅前を通ったとき、在りし日の生活を思い出すが、吹っ切るように過ぎ去り、セイラは軍事研究所付近で怪しい
人影を見つけ銃を向ける。シャアだ。

「ヘルメットを取ってください。そして後ろを向いてください」

 怪しい人に対してもセイラの口調はお嬢様のそれだ。
 シャアとセイラは実は兄妹であり、お互いに直感はするが確信が持てない。セイラが幼い頃に生き別れていた。

 シャアはV作戦のデータを集めるため、ホワイトベースがいる港の潜入に成功するが、クルーをはじめ避難した人たち
からも銃を向けられ、カメラを壊されてしまう。慌ててサイド7から脱出する。
 ガンダムも後を追い、ビームライフルを放つがシャアには当たらない。


「続いて接近する物体2つあります」

「なんだ?」

「モビルスーツのようです!」

「ザクか?」

「でも…このスピードで迫れるザクなんて、ありはしませんよ。通常の3倍のスピードで接近します!」

「シャアだ。赤い彗星だ!」

 パオロ艦長がつぶやく。ブライトは艦長のそばで聞き返す。

「赤い彗星のシャア…!」

 パオロ艦長は恐れ慄き「逃げろ!」と叫ぶ。


「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを」

「やります!相手がザクなら人間じゃないんだ。僕だって」

 アムロはやる気になるが、ブライトからは止められる。それでも赤いザクに向かっていく。

「来させるか!」

 ビームライフルで狙うが、シャアにあっさり避けられる。
 と、その瞬間、左後方から砲撃を受ける。が、ガンダムは丈夫なのだ。

「どうだ!んっ?バカな!直撃のはずだ!」

 シャアもガンダムの強靭さに驚きを隠せない。

「こ、これが戦い…」

 アムロは初めて戦争の恐ろしさを覚える。
 そんな中でスレンダーが操るザクをビームライフルで撃破し、その威力にシャアもアムロも一様に驚く。


 ――避難民を乗せた一行は連邦軍の最前線基地ルナツーへ舵を取る。
 ホワイトベースの中は避難民への配給や負傷者の手当てで慌しい。

 ガンダムを整備中のアムロにフラウ・ボウが話しかける。

「ブライト少尉を気にしてムキになることないのに」

「そんなこと関係ないよ。死にたくないからやってるだけさ」

 ルナツーへ到着したホワイトベースだが、避難民を乗せたまま地球に降り、ジャブローへ向かえと指示が出る。これに対
し、艦長となったブライトが異議を唱える。異議というより弱気か。

「我々がホワイトベースをジャブローまで運ぶなど、不可能です!」

 ミライも続く。

「素人の集まりなんですよ!」

 しかし、軍司令部は聞く耳など持たない。

「すでに諸君らは実戦をくぐり抜けた」
「ジャブローの命令です。この艦はただちに発進します」

 ホワイトベースの出港を見つめるワッケイン司令がぼそりと呟く。

「我々は素人まで動員していく…。寒い時代だとは思わんか?」

 ――ホワイトベースが大気圏突入する直前、この時をシャアは最大のチャンスと捉えていた。

「第一目標、木馬。第二目標、敵のモビルスーツ。諸君らに期待する」

 ――大気圏突入3分前。

「ガンダムは発進する可能性もある。メカニックマンはそのつもりで」

 その途端、敵影をキャッチする。

「敵だ!」

「ガンダム、発進してザクの足を止めろ。できるなアムロ」

「判るものか!」

 出撃後2分で戻らなければ大気との摩擦熱で機体が燃え尽きてしまう状況に、反抗的になるアムロ。だが、セイラの一言で
丸め込まれてしまう。セイラの魔法の一言とは――?

「あなたならできるわ」


 いざ飛び出したアムロだが、シャアとの肉弾戦でシャアに戦歴の違いを見せ付けられる。

「アムロ!ガンダム!聞こえて?タイムオーバーよ」
「アムロ!ホワイトベースに戻って。タイムオーバーです」

 しかし、クラウン操るザクとの戦闘で戻ることが出来ない。そのまま、引力に飲まれていくガンダム。

「落下速度がこんなに速いとは…」

 アムロはマニュアルを読みあさり、大気圏突入方法を見つけ出す。

 何とか大気圏を突破し地球に降りたガンダムとホワイトベースだが、シャアの策略により、ジオンの勢力圏内に誘導させ
られてしまう。

「ようやく分かりましたよ、シャア少佐。よしんば大気圏突入前に敵を討ちもらしても、我が軍の制圧下に木馬を引き寄せ
る二段構えの作戦」

「戦いは非常さ。それくらいのことは考えてある」

 地上では、ガルマ・ザビが指揮をとりホワイトベースを迎え撃つ。攻撃空母ガウとドップの編隊だ。
 ホワイトベースに戻ったアムロだが、戦闘の疲れで塞ぎこんでいる。戦闘配備命令が出ても部屋からでる気配がない。フ
ラウ・ボウが心配してアムロを訪ねる。

「いいかげんにしなさい!アムロらしくない」

「モビルスーツで戦う方がよっぽど僕らしくないよ!」

 いよいよ出撃命令がでてもアムロはベッドで寝転んだままだ。

「私、アムロが戦ってくれなければ、とっくに死んでたわ」

「僕だってそうなんだよ。だけど、もう怖いのイヤなんだよ!」

 ガルマ率いるドップの編隊がホワイトベースを襲う。初陣のガンタンクとガンキャノンが発進してこれを迎え撃つ。ガン
タンクには、リュウ・ホセイとハヤト・コバヤシが、ガンキャノンにはカイ・シデンが搭乗している。

 アムロの態度に痺れを切らしたブライトはアムロに詰め寄り、2度頬を殴る。そこで有名なあのセリフ。

「二度もぶった!親父にもぶたれたことないのに!」

 そんなアムロの態度にフラウ・ボウも愛想をつかせ、私がガンダムに乗ると言い放つ。
 そこまで言われ、ようやく自覚したアムロはガンダムに乗る決意をする。

「悔しいけど…僕は男なんだな」

 ガンダムで出撃したアムロは性能をフルに発揮して空中戦を披露する。塞ぎこんでいた間にもガンダムでの戦い方を考え
ていたのだ。

 ガンダムが出たことを知ると、ガウで待機していたシャアもザクで出撃する。ホワイトベースから発射されたミサイルを
ことごとくかわし、撃ち落していくが、ガルマに作戦を練り直すよう諭され引き返す。

 アムロはシャアを追うが、目の前に現れた連邦軍の輸送機ミデアにホワイトベースへ戻るよう指示される。マチルダさん
の登場である。まちるださぁぁぁぁぁぁぁん!おっと、いけな…じゃなくて鯉も飼えない。戻ります。

 アムロにとって、マチルダ中尉はホワイトベースへの補給とトキメキを運んできてくれた、かけがえのない存在となった。
しかし、中尉に好意をよせるアムロにフラウ・ボウの心は穏やかではない。

 ――ジャブローへ向かうホワイトベースは闇夜に紛れてジオン圏内を抜けようとするが、難なく察知されてしまう。
 雨天野球場に身を潜め突破するタイミングを覗っているが、ガウとドップの銃撃は激しくなる。

 シャア率いるザク3機も降りてきたため、アムロもガンダムで出撃し、ザクを誘き寄せようとする。それに気付いたシャアは、
逆に利用することを企て、ガウで待つガルマに連絡を入れる。

「待っていた!シャア」

「モビルスーツが逃げるぞ。その先に木馬がいるはずだ。追えるか?」

「追うさ!」

 シャアの計らいでホワイトベースを討ち取れると目論んだガルマだが、ホワイトベースに背をむけてしまう。これにより、
ホワイトベースとガンタンク、ガンキャノンの集中砲火に遭う。シャアの裏切りだ。

「うおっ、どうした!」

「後ろから攻撃を受けました」

「後ろだと?」

「木馬です。木馬が後ろから」

「180度回頭だ!木馬にぶつけてやる!」

 ガルマはシャアの裏切りに憤りながらも、ガウでホワイトベースに特攻を仕掛ける。ホワイトベースは緊急上昇を行い、間
一髪ガウの攻撃を凌いだ。

 ――ジオンの制圧圏を抜けたホワイトベースの一行は束の間の休息を楽しんでいる。
 アムロは生まれ故郷に母を訪ねた。しかし、生家は空き家となっており、堕落した連邦の軍人たちが酒盛りをしているだけ
で、母の姿はなかった。偶然、知り合いのおばさんに避難民キャンプでボランティアをしていることを聞く。アムロは急いで
コアファイターで向かい喜びの再会を果たした。

 キャンプのベッドに身を潜め、母との会話を楽しんでいたが、ジオン兵の見回りが来たとき、不意に呼び出し信号が鳴る。
ジオン兵がそれに気付き、アムロのベッドへ近づいてくる。

「そこに寝ている奴は何者だ?」

「いえね、ただのケガ人なんですよ。ただの…」

「見せろ!」

「私の子供です。ケガをしているんです」

 ジオン兵が力ずくでベッドを覗こうとした瞬間、一発の銃声とともにジオン兵が崩れ落ちる。アムロが引き金を引いたのだ。
アムロの母はアムロが人を傷つけたことに落胆する。

「すさんだね…」

「じゃぁ母さんは僕がやられてもいいって言うのかい?戦争なんだよ」

「わたしはお前をこんな風に育てた覚えはないよ。昔のお前に戻っておくれ」

「今は戦争なんだ!」

 母親に分かってもらえない苛立ちを抱えたままコアファイターに乗り込み、敵基地に攻撃をかける。無茶な戦いを行うが、
そこにミデアが現れ、後退するように命じる。


 ――ホワイトベースはミデアから物資の補給と整備を受けている。
 ブライトはマチルダ中尉から、ホワイトベースの存続理由と「ニュータイプ」の話を聞かされる。

「ニュータイプ?ニュータイプですか?」

「カンのよい、ちょっとしたエスパーみたいなものだと言われています」

「そんな乗組員ならとっくに、この辺りのジオンを全滅させてますよ」

 2人の会話をこっそり聞いていたアムロだが、マチルダ中尉からお小言をもらう。

「君!寝るのもパイロットの仕事のうちですよ」

「はい…。気を付けます」

 アムロの部屋の前でフラウ・ボウが立っている。マチルダ中尉に惹かれるアムロが気になるのだ。しかしアムロはフラウ・
ボウの気持ちなど、まるでお構いなし。フラウ・ボウを見ているとこっちまで胸が痛くなる。気付けよ!アムロ!

 補給を終えたホワイトベースはヨーロッパへ向けて再び飛び立つ――

――ジオン公国では、戦死したガルマの葬儀が行われ、ジオン軍は仇討ちのために士気が上がっている。
 ランバ・ラルも例外ではない。大気圏突入中にザンジバルがホワイトベースを見つけ、追跡を始める。

 ガンダムにも出撃準備命令が出るが、アムロは放心状態でベッドに腰掛けている。これまでの戦いの疲労に加え、母親の
言葉が頭をよぎっているのだ。

 様子を見に来たリュウは、アムロの姿をみてブライトに報告する。

「アムロが新米の兵隊のよくかかる病気になってるんだ」

 脱線だが、このリュウは私の好きなキャラの一人だ。ホワイトベースの乗組員の良き相談役的な立場で、皆から頼りに
されている。で、さらに脱線。少し前まで、私の会社にも「相談役」という役職の人がいました。もっぱら、社長と毎夜
飲みに行くお店の相談ばかり、だったという話…。嘘か本当か。たぶんホントです。戻ります。


 ――海岸沿いに身をかくしたホワイトベースだが、ザンジバルに見つかり、戦闘を余儀なくされる。
 アムロは放心状態のまま、リュウに手を引かれ、ガンダムに乗り込み出撃する。

 調子の出ないアムロの前に、ジオン軍の新型モビルスーツ「グフ」が仁王立ちしている。乗っているのは、ガルマの仇討ち
を命じられているランバ・ラル。「ザクとは違うのだよ、ザクとは」と言う位、グフは新型だが、アムロを追い詰めるのは、
モビルスーツの性能だけではない。ランバ・ラルは戦術にも長けているのだ。

「逃げられた?というより見逃してくれたのか?」

 深追いせず、撤退したランバ・ラルにアムロは敗北感を覚える。

 アムロがホワイトベースに帰艦すると、ジオン公国のギレン・ザビが全世界に向けて演説をしている。

「国民よ!悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!」
「ジーク・ジオン!」

「ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!……」

「これが、敵…」

アムロが呟く。その刹那、ブライトが吼える。

「なにを言うか!ザビ家の独裁をもくろむ男が、なにを言うのか!」


ホワイトベースはヨーロッパを目指し再び飛び立つ――。

次回、「機動戦士 ガンダムII ― 哀戦士 ―」へ続くのか? 続けられるのか!?

*--------------------*--------------------*-----------------------*

ガンダムつながりで!ミクシオフも開催?!

ますますもりあがってます、降旗学コミュにもご参加を!(って勧誘っぽいねw)
リンクやお誘いは生徒のみんながきっとやってくれるはずさ!


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ke_co_ltd

★けえ
続きの記事のとこちょっとだけ変えてみました。

ガンダム。。。
けえの幼稚園ではお誕生日に大人になったらなりたいものを
紙に書いて発表します。

けえが書いたのは
「なりたいもの:がんだむ」でした。

それをおたんじょうびかいで発表することになって
幼稚園の先生たちは
こまってしまいました。

幼稚園から家に連絡が行ってその夜。
けえのおとーさんは
「なぁ、けえ。なんでガンダムになりたいのかな?」
「だって一個だけ白くて宇宙にいけるから!!」
「そかーでもガンダムになったらけえのすきなもの
なーんにもたべられなくなるんだぞ?それでもいいの?」
「うん!それでもいい!」
「そっかーけどなーおとーさんけえにはこのままちっちゃいままでいてほしいなぁ」
「そーなの?」
「うん、ガンダムになったらおんぶもかたぐるまもできなくなっちゃうよ?」
「やだよー【泣く】」
見たいな会話でまるめこまれ
おとーさんは
「ガンダム」のあとに「運転手」を付け加えてくれました。

けどそれを見ていたお母さんは激怒!
結局「けーきやさん」に書き直させられました。

ガンダムをみるたびにこのことを
おもいだしてしまうあたし。

おとーさんにも等身大ガンダムみせてあげたかったぁ
これがアタシがなりたかったものだよっていえたのにw


by ke_co_ltd (2009-07-12 01:36) 

032_oyasan@まおたん

とくべえたん まいりました。
じつは まだ読んでません。(ごめんちゃい)

ただ 真似事ってあとで 機動戦士ガンダムIって出た段階で、
もう笑い転げてしまって・・・

おちつかせるために コメ書いてしまいました。
やりますねぇ♪
by 032_oyasan@まおたん (2009-07-15 21:40) 

032_oyasan@まおたん

とくべえさんにレスする前に。

けぇたん かわいい!
ガンダムになりたかったのね。
いいと思うよっ せっかくの夢なのに・・・ 先生も、お父さんも お母さんも やさしい方なのね。

商店街の七夕の短冊に ポケモンになりたい(ぇ、モンスターですか)とか、ほかにも いま思い出せないけど いろいろ かわいらしい 実際はなれないんだけど なるほどなぁっていう願いがありますよ。

「一個だけ白くて宇宙に」 宇宙空間で白 とっても きれいだったろうなぁ。


・-・-・-・-

とくべえさま
すばらしいまとめ^^ 真似事で きっといろいろ学ばれたんでしょうね。

まちるださんまで登場。
でも哀戦士では・・・ それが戦争。これが戦争
リアルで戦争を知らない世代だけど、実際は すぐそこで戦いが起こってるんですよね。生=死。戦いはつづく・・・

ライリー ライリー ライリー リラー人はだれも旅人・・・
by 032_oyasan@まおたん (2009-07-15 22:00) 

035 とくべぇ

>けぇさま

掲載ありがとうございます。
ガンダムへの熱い想いまで書いて頂いて、感謝感謝でございます。


>おやさんさま。

レスありがとうございます。

変なところに改行を入れてしまい、読みにくい文章になっちゃいました。反省です。

『真似事フルスロットル』って字面が良かったので…って、そうです、何かのパク…じゃなくて真似事です!

とにもかくにも、読んでいただいて感謝です。

by 035 とくべぇ (2009-07-16 01:39) 

030 ダルコ

通勤電車でこっそり読みつつ、まだコメしてませんでしたー。
完全脳内再生できますね。こりゃー。
台詞はすっかりあの声優さんの声です。

それにしても赤い彗星の出番が少ない…(そこか)
「坊やだからさ」
by 030 ダルコ (2009-07-19 16:58) 

035 とくべぇ

赤くて3倍速いものに人一倍弱いダルコさま。

コメありがとございます。

>それにしても赤い彗星の出番が少ない…(そこか)

そこです!ごめんなさい。

赤い彗星は『哀戦士 編』で多めに登場頂く予定です。
「ま、間違いない。奴だ、奴が来たんだ」

by 035 とくべぇ (2009-07-21 04:36) 

011 まちるだ

遅ればせながら、読ませていただきました!

すごーいすごーいすごーい!!!
マチルダ中尉はまだ散っていませんね。麩麩麩。
あのシーンを楽しみにしてます。ぜひ続きをお願いします^^

とくべぇさんのガンダムへの情熱を感じました。

敬礼!!

by 011 まちるだ (2009-07-27 12:32) 

035 とくべぇ

まちるださぁぁぁぁぁぁぁん!!!

コメありがとうございます。
ご本人に登場頂けるなんて、感激です。
ひゃっほー!

続きを書いているところですが、観るのに夢中になって全然進んでない…というのは内緒です。

敬礼!

by 035 とくべぇ (2009-07-29 03:55) 

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